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日本ハム・新庄劇場の参謀に元メジャーリーグ投手? 共通点も多い“異色”の2人

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新庄剛志氏

 「新庄劇場」が水面下で動き始めた? 新庄剛志新監督の就任が発表されて以来、日本ハムのファン以外からも「どんな野球を見せてくれ、楽しませてくれるのか?」と期待の声が尽きない。就任会見翌日(10月30日)、新庄監督は「たまにファンが選ぶスタメン試合を検討しています」と自身のツイッターに投稿。ありそうでなかった“ファン投票オーダーの試合”だ。

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 この時点で「明かす」ということは、ほかにも色々と温めているプランもあるのだろう。
 その“新庄劇場”の総指揮、脚本、が新庄監督だとすれば、出演者は選手。演出や助監督となるコーチは誰になるのか。一部メディアによれば、球団OBでもある岩本勉氏、現役時代の弟分だった森本稀哲氏の入閣も囁かれていたが…。

 「両氏とも、オファーはないと言ってますが(同時点)。本当にあったとしても『ありました』なんて言わないでしょう。たとえオフレコであっても、喋ったら、その時点で、フロント幹部は『ヒミツ(企業秘密)を守れない人なんだ』と判断します」(ベテラン記者)

 日本ハムは契約期間の満了などにより、何人かのコーチの退団も発表している。小笠原道大ヘッド兼打撃コーチ、荒木大輔投手コーチらがそうだが、同時に「ひょっとしたら?」と思える“新庄劇場のキーマン”も匂わせていた。

 みやざきフェニックス・リーグの残り3試合は、木田優夫コーチが代行――。

 原田豊ファーム監督の退任が発表されたのは、新庄監督の就任会見翌日。オリンピック・ブレイクなどにより、今季は一軍と二軍の日程にズレが生じてしまった。二軍は来季に向けた育成のフェニックス・リーグが始まっているが、一軍はこれからクライマックスシリーズ、日本シリーズを行う。プレーオフに進むチームに対して失礼に当たらないよう、今はコーチ人事の発表を控えなければならない。

 そんな状況下で、意味シンだったのは、木田優夫ファーム総合兼投手コーチがフェニックス・リーグの試合指揮を執るということ。退任するコーチに指揮権を委ねることはない。木田コーチも“新庄劇場の演出”に加わると見るべきだろう。

 「木田コーチは栗山英樹前監督を公私にわたって慕っており、日本ハムコーチになったのもそれが影響していました」(球界関係者)

 しかし、栗山監督は自身の退任後も木田コーチが球団に残ったとしても、それをとやかく言う人ではない。むしろ、応援するタイプだ。また、木田コーチは新庄監督と“重なる点”も多い。メジャーリーグに挑戦し、帰国後もNPBで現役を続けた。オフはバラエティ番組に招かれるなど、野球以外のところでも才能を発揮してきた。

 「一時期、栗山監督が伸び悩んでいた先発候補を短いイニングで交代させる『オープナー』で起用したこともありました。対戦バッターに応じた極端な守備シフトも見せました。これらの采配はメジャーでは当たり前でも、日本では異色なスタイル。その采配には木田コーチの助言も影響していた、と」(前出・同)

 木田コーチも「陰で努力をし、野球理論にも詳しい」という。ド派手なパフォーマンスばかりが取り上げられてきた新庄監督と同じだ。新庄監督はどんなコーチ人事を進めていくのだろうか。(スポーツライター・飯山満)

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