この日のセミファイナルで荒井は辰巳、らくと組み、愛野ユキ、小橋マリカ、猫はるな組と激突。試合は一進一退の攻防が続く中、荒井は愛野にビッグブーツ、フルネルソン・バスターを決めるなど奮闘し、自軍を好アシスト。最後は辰巳が猫に延髄斬りからツイスト・オブ・フェイトを繰り出して3カウント。
試合後、辰巳は「優希ちゃん、8月の後楽園でシングルするはずだったけど流れちゃったよね。優希ちゃんが欠場になってしまって。私、ものすごく楽しみにしてたから。11.25後楽園でシングルやりませんか?」とマイク。荒井は「私もすごくやりたかったんです。こちらこそよろしくお願いします」と快諾。その後、強烈な張り手を見舞った辰巳は「11.25後楽園、容赦しないから覚悟しておいて」と言い放った。
当初、荒井と辰巳のシングル戦は8月15日の後楽園で「真夏の試練」として組まれていたが、荒井が新型コロナウイルスの濃厚接触者と認定されたため欠場となり、流れてしまった経緯があるだけに、3か月の空白を経て、待望の一騎打ち実現となる。
バックステージで辰巳は「優希ちゃんとどうしても今年のうちにシングルがしたいなって。熱烈にラブコールしたんですけど、優希ちゃんも、やりたがってくれていたので。大暴れして、辰巳リカらしく、私のドラゴンを浴びせたい。(張り手は?)気合入れて、後楽園をもっともっと激しく盛り上げたいなって。私なりのエール」とコメント。続けて、「本当にキラキラしたスター性だけじゃなくて、根性もすごいあって。いい選手だなって感じているので、1対1でどんな感じになるのか楽しみです」と警戒心も忘れていなかった。
荒井は「リカさんからシングルやろうと言っていただいて。先輩からそうやって言っていただいたのは初めてのこと。後楽園でやる予定だったカードが、私の欠場でできなくて。すごい悔しかったり、やりたい気持ちがあったので、本当にうれしいなって。本来は8月の予定だったのが、11月ということで3か月経ってるので。少しでも成長した姿で闘えるのはうれしい。今の全てをぶつけられるように、しっかりと準備したい。(張り手は?)初めて人にビンタされたので、ビックリしたんですけど。きっといい意味で“頑張れよ”って感じだととらえて勝手に気合が入ってます」と前向きに考えているようだ。
(どら増田)