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狂言風ネタで活躍中の“すゑひろがりず”が、現代社会を想定した50の和風会話術を読者に伝授するという本作。かわいらしいイラストと2人が考えた例文で楽しく勉強できるのが特徴だ。今回はイベントのほか、媒体に向けての囲み取材も行われた。
本書の制作はコロナ真っ只中だったため、スタッフとの対面はなく、自宅からのオンライン会議のみ。三島は「誰とも1回も会わずして出来上がったんですよ。そんなのなかなかない。この時代ならではかなと思います。改めて“本って、誰とも会わずして出来るんや”って思いました」と驚いた。
一方、南條は「(生まれたばかりの)双子の赤ちゃんがいる状況での打ち合わせを余儀なくされたんで、そのあたりは大変やったなと思います。正直、ずっと集中していたかと言われればウソになりますね」と笑わせる。続けて、「ほかの書籍に比べたら少ないページなんですけど、“こんなに時間かかるんやな”って大変でした」と振り返った。
今年、結成10周年を迎え、8月にDVD『すゑひろがりず結成拾周年全国行脚~諸国漫遊記~』、デビュー・デジタルシングル『雅-MIYABI-』の発売、そして15日にリリースしたばかりの本作と、ノリに乗っている2人。しかし、ブレイクするまでは長い道のりだった。
売れない時代について「耐える8年だった」と口を揃えつつ、南條が「前半の8年が後半2年に降り注いできた。耐えてよかった……」と吐露すれば、三島も「徐々に今の形になってきて、突き詰めていった感じで、ウソみたいにでかい花が開いた」と表現。決して狙ったわけではなく、芸人を続けていると、図らずも現在のような状況になったと明かした。
最後に南條は「大学受験の勉強とか、知識を増やそうと買っていただいた方、ぜひこれを活用していただきたい。もしこれを見て東大に入ったという方は、大きく拡散してほしいです」とお願い。すかさず三島が「落ちても保証しません」とフォローして笑いを誘っていた。