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中居正広、紅白で鶴瓶のサポートも 「名司会」で「迷司会」の完ぺき主義

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中居正広

 7月17日に「音楽の日2021」(TBS系)が午後2時からおよそ8時間生放送された。司会は中居正広と安住紳一郎TBSアナウンサー。2人は11年連続のタッグだ。中居は現在同局で、「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」と「中居大輔と本田翼と夜な夜なラブ子さん」を抱える。同局とは96年にスタートした自身初の歌番組「うたばん」のMC以来、緊密に付き合っている。

 中居の歌番組司会といえば、「NHK紅白歌合戦」(NHK総合ほか)。最年少の25歳で抜てきされ、紅組司会も含めて07年まで計6度も務め上げた。07年には笑福亭鶴瓶と紅組と白組を男性2人で担当。年齢も回数も、ジャニーズタレント(当時)の記録だ。

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 紅白で中居は、辞書のようにブ厚い台本をすべて頭の中にたたき込んできた。反対に鶴瓶はオールアドリブで臨み、話す番になると中居からポンと背中をたたかれ、合図を出された。2人は01年から「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ系)でダブルMCを継続中。年の差があるが「親友」と認め合うのは、中居が14歳、鶴瓶が35歳から知る仲だからだ。

 紅白以外でも、名司会ぶりを発揮したことがある。深夜バラエティの「ナカイの窓」(日テレ系)のゴールデン特番だ。このとき、中居は1人でひな壇100人のタレント全員に話を振るという離れ業をしている。しかも、意図的にずん・飯尾和樹を最後まで残し、エンディングで「今日ひとこともしゃべってない飯尾くん、ひとこと」とムチャぶり。飯尾の面白さに着目し、大トリを任せても大丈夫と踏んだ構成だった。

 鶴瓶も飯尾も、根底にあるのは信頼。しかし、まれに“迷司会”で暴走する。「ナカイの窓」で犠牲になったのは南海キャンディーズの山里亮太。14年から15年にかけて、およそ60日間にわたって大掛かりなドッキリをされている。

 山里は当時準レギュラーだったが、裏番組への出演が決まったことでいったん卒業。そのおよそ3カ月後、裏番組の放送時間が移動することになり、復帰が内定した。ところが中居が、「普通に復帰させても面白くない」と悪知恵を発動させて、「中居さんからNGが出た」とスタッフが山里に伝える形でドッキリがスタートした。

 放置したまま越年。ある日、山里が「笑ってコラえて!」(同)のゲスト出演というニセ企画でスタジオを訪れると、待っていたのは中居、陣内智則らゲストMC一同。状況が把握できずに、ただうろたえる山里。中居は不愛想に理詰めしていき、最後に「とりあえずさ……。おかえりー!」と笑顔で抱擁して、花束を渡した。

 スイッチが入ると、とことん疾走するのが中居流。「うたばん」でも多くのアイドルが翻弄されてきた。この先も、中居の迷司会の毒牙にかかる有名人が出てくるに違いない。

(伊藤由華)

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