これには、ネット上で「この発言が『理解に苦しむわ』」「この人、日本のこと何も考えていないと思う」といった呆れた声が並んだ。
13日には、パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長を訪問した際のあいさつで、日本人へのコメントを「中国人」と言い間違える失態も。ミスによる発言だけでなく、IOCはトップダウンの組織であり、委員たちの発言は「偉そう」「上から目線」と言われることも多かった。バッハ氏もそうした発言が多い。
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この発言の前には、ドイツのテレビ局のインタビューで「オリンピック選手の約85%がワクチンを接種して来日したことに感謝すべき」と述べたと一部ネット上で問題になった。ただ、こちらの発言には翻訳のニュアンスも含まれていると指摘する声もあるが、バッハ会長の傲慢な姿勢が透けて見えるのは確かだ。
さらに、今年5月には「東京五輪を実現するために我々はいくつかの犠牲を払わなければならない」と発言。これには「日本と日本人だけが犠牲を強いられている」と反発を招いてしまった。後にIOC関係者は「日本に向けたものではない」と釈明しているが、苦しい言い訳と言わざるを得ないだろう。
同2月に森喜朗氏が女性を蔑視した発言が問題になると、火消しに走るようにバッハ氏は「森会長は発言について謝罪した。これでIOCはこの問題は終了と考えている」とコメントしている。結果的にバッシングが集中したため、森氏は東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会会長の辞任に追い込まれている。バッハ氏の「身内びいき」ぶりも、明らかになってしまったと言える。
これらの発言は、バッハ氏のキャラクターとも深く関わるものであるため、今後も何かと物議を醸し出しそうだ。