ユーグレナは、羽田~鹿児島間でバイオジェット燃料を使ったプライベートジェットのフライトを実施。国産ジェットには、航空パイロットで個人投資家でもある千葉太郎氏所有のホンダジェット・エリートが使われた。カズレーザーはフライトには同乗できなかったが、ホンダジェットの帰還後に、イベントに合流。会場で1日機長に任命された。
そのホンダジェットの機内から、グリーンのスーツで颯爽と会場に降り立ったカズレーザーは報道陣の前でグリーンのスーツを翻しつつ、「この仕事の時は必ず緑を着ることにしています」とにっこり。トレードマークの赤のスーツとも比較しつつ、「なんで今まで僕は赤を着ていたんだろうって。これから大きな仕事もこれでやりたい。本気の仕事、ここぞというときは緑でもいいんじゃないかって。それくらい今回のプロジェクトに感銘を受けました。ミドリムシで空を飛ぶ。すごい時代になりました。興奮しましたよ」と声を上げる。
イベントではユーグレナの幹部らが出題するクイズにも挑戦し、飛行機などの深い知識も披露して報道陣を唸らせたカズレーザー。今回使用されたバイオジェット燃料である、微細藻類ミドリムシ(学名ユーグレナ)と廃食用油からできた燃料を配合した燃料にも興味津々で、「植物由来の油は日本にもたくさんあって、でもコスト面では今のところ石油の方が有利。(バイオ燃料の使用が)どれくらいで実現するかと思っていたら、海外ではもうしていたんですね」と世界ではすでに使用が始まっているバイオジェット燃料の普及の推移にも興味を示す。
格納庫でのイベントで、スーツを着込んで暑い中、話し続けたカズレーザー。最後に取り組んでいる「夏バテ対策」を聞かれると、「人の金で食ううなぎです。一番美味しいですね」と話して会場を笑わせていた。イベントには出雲充社長、千葉氏も登壇した。
(取材・文:名鹿祥史)