佐々木は「1回戦でUNIVERSAL王者(上野勇希)、2回戦でKO-D無差別級王者(秋山準)を撃破した私が最強であると、この時点で証明されている。あと2つ。勝つことは間違いない。まずは竹下。昨日、対戦が決まった時に、リング上で私が折られた肋骨が泣いていた(昨年11月22日、後楽園での竹下とのD王公式戦で負傷)。やっと復讐の時だよ。アイツを倒して、(賞金の)100万円で、この骨を治して・・・。コイツをぶっ倒して、決勝で火野の裕ちゃんに5秒くらいで負けてもらって、私が優勝します」と不敵に言い放った。
竹下は「佐々木さんが自分が最強だと言ってましたけど、1回戦も2回戦も急所攻撃があっての勝ち。僕の急所は上野選手、秋山選手ほどヤワじゃないんで。基本的にはよけたりかわしたりできると思いますけど、一発、二発、殴ったり蹴られたりしたところで,僕は3カウント取られない。準決勝は佐々木大輔を倒して、決勝はどちらが上がってきても、真っ向勝負で優勝して、8.21川崎のメインに立ちたいと思います」とキッパリ。
1回戦で1分、2回戦で4分と短時間決着が続いている佐々木は「特にこだわってるわけじゃなく、私が最強過ぎて短時間で決着がついてしまってるだけだから。今回もそうなるでしょう」と余裕を見せた。肋骨を負傷させられた時のリベンジの話が出たが、竹下は「鍛えてない箇所はないんで。どこを狙われても、跳ね返すだけのフィジカルと、それにプラス、自信というメンタリティでも最高の状態だと思うので。何が来ても怖くないように、この試合に臨みたい」と発言。
決勝に上がってくると想定している選手について、佐々木は「間違いなく,火野の裕ちゃん」と、竹下は「どっちが上がってきてもという心の持ちようなんで。去年の『KING OF DDT』3回戦で樋口に負けてるんでリベンジしたい気持ちがある。火野さんはたぶん今のプロレス界で一番の力持ちだと思うんで、力比べしてみたい気持ちもある」と語っている。
トーナメント優勝者は、夏のビッグマッチとなる神奈川・富士通スタジアム川崎(旧・川崎球場)大会で行われるKO-D無差別級選手権において、王者・秋山への挑戦者の最有力候補となることは必至。すでに竹下は、そこを明確に意識しているが、ほかの3選手は、そのことを問われると、佐々木は「(挑戦が)見えてから考えます。ベルトはベルトから寄ってくる。それに関しては何も考えていません」と述べた。
竹下はトーナメント開幕にあたって、新技の変型チキンウイング・フェースロックを披露したが、「あの技はこのトーナメントのために開発したと言うより、昨年末、秋山選手に2回目負けた直後に開発したんです。3回目がいつあるか分からないけど、その時が来た時のために。それにこだわってるというより、どれぐらいの攻撃力があるかを試し斬りしてる感じ。1回戦、2回戦、それでギブアップを取れて、攻撃力はその結果が証明してるんじゃないか。準決勝、決勝でも試すかもしれないし、試さないかもしれない」と含みを残している。
(どら増田)