スペシャル版は、海音(石原さとみ)が海へと帰ったあの日、倫太郎(綾野剛)は悲しみを押し殺し、蓮田家へと車を走らせていた。心配する光太郎(大谷亮平)と榮太郎(渡邊圭祐)の待つ家に着いた倫太郎は、感情を抑え切れず、静かに泣き崩れ――というストーリーが描かれた。
※以下、ネタバレ含む。
最終回の翌週に放送されたこの「スペシャル版」だが、これまでドラマを見守り続けてきた視聴者からの反応は芳しくないという。
「内容は、これまでの総集編に加え、海音が海に戻ってからの倫太郎を中心とした“その後”が描かれ、終盤では最終回から3年後、倫太郎が手掛けた星ヶ浜リゾートの水族館がオープン。直後、倫太郎の元に海音が登場し、突然の再会を果たすという展開でした。さらに、なぜか本作の登場人物も集合しており、一斉に再会した2人に駆け寄り、全員歓喜。中には、海音とほとんど関わったことのない人物までいるというカオスなことになり、ネットからは『意味不明』『何が起きてるのか全く分からない』『何を見せられてるんだ』といった困惑ばかりが集まっていました」(ドラマライター)
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なぜ戻ってきたのか、簡単に行き来できるのか、今後も海と陸を行ったり来たりするのかなどの疑問は結局、何一つ説明されないまま。しかし、こんなことになったのにはある理由もあるという。
「一部では、“人魚”という斬新すぎる設定に、主演の石原と綾野が修正を加えまくり、結果、何の辻褄も合わない謎が謎を呼ぶトンデモ展開になったと報じられていました。海音の正体が人魚であることは最後まで明言されませんでしたが、それも2人が“人魚”とあからさまに言うのを嫌がった可能性があります。とは言え、正体が謎のままで海と陸を行ったり来たりするだけの存在は、ロマンチックというよりも不気味。良かれと思ってした演出が、逆に視聴者の反感を買ってしまったようです」(同)
悪い意味で、ドラマファンの印象に残る作品となったようだ。