セミファイナルでは、長与千種&KAORU&広田さくらと、里村明衣子&永島千佳世&植松寿絵によるGAEA JAPANに所属していたOGによるメモリアルマッチが組まれた。千種は創設者で、KAORUは創設メンバー、広田は3期生、里村&永島&植松は1期生で、みんな千種の弟子にあたる。引退していた植松はこの日のためにコンディションを戻して来たという。試合は千種と里村を軸に、デビュー戦と同じコスチュームを着てきた広田が掻き回す展開だったが、最後はWWEと契約し、NXT UKの女子王者になったばかりの里村がスコーピオライジングを連発して、広田からフォール勝ちを収め、1期生トリオが勝利している。
バックステージで里村は「このメンバーで集まるのは、ちょうど15年2か月振りなので、それぞれ違う立場にいるんですけど、こうして集まると15年前に戻りますね。私は15年前にGAEAが解散した時、どうしてこんなに素晴らしい世界が、こんなに迷走したんだろうってとても悔しかったんですよ。絶対に立て直してやると本気で思ってきたので。こうやって形になって女子プロ界が復活しますよって見ていただけて、とても幸せですけど、まだまだ続くので。女子プロを最強の世界にしていきたい。それまでは諦めません!」と今後の拠点は海外になるが、女子プロ界のさらなる活性化に尽力していく意向だ。
千種は「GAEA JAPANという団体は、本当に当時を思い出すと、招かざる団体でした。すべての団体から見下されでした。が、みんな素晴らしい選手に育ってくれました。永島、植松、里村の3人を目の前にした時、幸せだった。いい選手になってくれて本当にありがとうと思った。やっぱり広田はいいし、KAORUは上手く入るし、やっぱりキャラがしっかりしていると思う」と笑顔を浮かべた。
GAEAISMは今後、マーベラスと仙女、そしてOGたちが携わっている団体で受け継がれていく。
◆GAEAISM◆
『GAEAISM ―Decade of quarter century―』
2021年6月13日
東京・大田区総合体育館
観衆 1500人(満員=コロナ対策人数)
▼GAEAISM THE HISTORY
長与千種&KAORU&●広田さくら(17分31秒 片エビ固め)里村明衣子○&永島千佳世&植松寿絵
※スコーピオライジング
(どら増田)