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山口は演奏を終えると、「5人で一緒にやるのは久しぶり」と嬉しそうな表情。「(CMのための)新曲は出来立てホヤホヤ」だとも話し、「この日のために作ったもので、出来てから24時間以内です」とにっこり。CMにも出演し、自身初というワイヤーアクションにも挑戦しており、「生まれて初めてワイヤーアクションもさせていただいて、映画とかで見ていると、みんな綺麗にくるくる動いているんですけど、めちゃくちゃ難しいなって。ハーネスも食い込んで痛くて。映画でやっている人はそういう状態でずっと撮っているんだって思いました」と感想を述べる。
参天製薬とはコロナ禍でなかなかライブ活動が行えない中、オンラインイベントの協賛をもらったことが縁で今回のCMの話に繋がったとも説明。「去年からこういう状況下でオンラインでやっていたんですけど、そういった時に協賛をもらって、こういう苦しい状況で、横のつながりがない中、そういうつながりを作ってくれて勇気をもらえたことが嬉しかった」と山口。「これからも支え合っていきたいです。こういう機会がもっと増えればいいなと思います」と同社のようなアプローチに期待を寄せる。
サカナクションについては「サカナクションは5人でやっているんですけど、アルバムの制作に時間がかかるバンドなんです。だけど、今年は年内にアルバムを出せたらいいなって思います」とアルバムのリリースに意欲的になっているとのこと。制作の合間の気分転換方法についても問われたが、「ワイファイ環境も切って、引きこもって作るタイプなんです。掃除をして気分転換をすることが多いです」と紹介。「40歳で独身。人と暮らしたことはないので、掃除が趣味になっているんです。ドラッグストアとか行くと、テンション上がってしまって。今心配なのは老後です。このまま70歳、80歳になった時に自分は1人で生きているのかなって」とも苦笑いも。
また最後に、最近「目が醒めるようなニュース」はあったかと問われると、「ここずっと曲を作るのにインターネットも全部切ってやっていたので、ニュースが止まっている。大坂なおみさんのニュースをさっき知ったくらい。一番目が醒めるようなニュースは、地元が北海道なんですけど、両親から実家の隣の隣の家が空いたから、買ってくれないって?そしたら生まれて初めて固定資産税というものを払って……。こんなにするのって思ったことかな」とコメント。大坂の件については「鬱病気味だったみたいなことを知る前と知ってからだと意見も変わった。物事が起きた時にそのニュースを表面的に見るのではなく、奥にある奥行きのようなものもきちんと知って見ることが重要なことなんじゃないかなって思います」と答えていた。
(取材・文:名鹿祥史)