大学に入学してすぐにお付き合いした三歳年上の彼は、心霊スポット巡りというちょっと変わった趣味を持っていました。私が彼の趣味について知ったのはお付き合いを始めた後のことで、デートはいつも心霊スポットに連れて行かれました。それでも、私に気を使ってくれたのか、そこに行くのは昼間ばかり。最初はとても怖かったけれど、何度もそういう場所に連れて行かれるうちに私の方も慣れてきてしまっていました。
ある日、いつものように彼の車で有名な心霊スポットを訪れることに。少し遠出をしたせいで、帰り道はすっかり日が落ちて暗くなってしまいました。すると、彼が不意に「この近くにもう一つ心霊スポットがあるから、行ってみない?」と言い出したんです。交際を始めてから少し経って慣れもあったので、私も「いいよ」と返してしまったんですが、彼に連れて行かれたのは古い墓地――夕暮れ時の墓地は薄暗く、昼間とは全く印象が違って不気味そのものでした。
外に出てみようと言われたんですが、暗くて足元も悪いので外に出て行きたくないと必死で彼を止めました。すると、彼は一応承諾してくれたんですが、「じゃあエッチしよう」と意味が分からないことを言い始めたんです。彼曰く、ずっと心霊スポットでエッチするのが夢だったとのこと。あまりに罰当たりだと思ったのですが、初めて車の中でするというスリルもあって私も興奮してしまい、その場は流される形で行為に及んでしまいました。
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それから、彼はあの興奮が忘れられないらしく、ことあるごとに「また心霊スポットでエッチをしよう!」と誘ってきましたが、冷静に考えるとどうしてもその誘いに乗ることはできませんでした。結局、心霊スポット自体はそれからも何度か行ったのですが、エッチをしたのはあれ一度きりでした。今思えば、本当に罰当たりなことをしたなぁと反省しています。
取材・文 篠塚まちね