野村では、1852年に大火の復興祈願として始まった『乙亥大相撲(おといおおずもう)』を毎年11月に開催。戦争や2018年に発生した西日本豪雨被災時でも途絶えることなく、2021年で170年目を迎える。人口5000人足らずの野村地域では、農作業や祭りなど地域の人々が協力し合わないと成り立たないことが多く、昔から酒を通じた交流が盛んで、『サシアイ』と呼ばれる独特の酒文化が存在する。
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今回、そうした相撲と酒文化をテーマに、野村地域の大人たちが作詞を手掛けた地域愛ソングを制作。作曲は、これまで野村の子どもたちと西日本豪雨復興ソング『のむらのうた』、『のむらからの手紙』を制作してきたアカペラグループINSPiのリーダー・杉田篤史が担当している。2020年の12月からオンライン会議を重ね作詞、レコーディングに関しても杉田のリモート上からの指揮により制作されたという。
今回の制作に関して野村地域自治振興協議会・本事業担当の高岡伸次氏は、「平成30年7月豪雨災害から3年が経とうとしています。当時、地域の方々は大きな困難に直面していましたが、それを乗り越えてここまで歩めたのは、支え合ってきたからだと強く感じております。そしてなにより子どもたちが作った『のむらのうた』が多くの方に勇気を与えてくれたのです。そして災害から2年が経とうとしていた頃、今度はコロナウイルスが猛威を振るいます。ここでも子どもたちが『のむらからの手紙』をつくり、地域内外を応援してくれました。大人たちも自粛だけではいけない。野村と言えば相撲とお酒、子どもたちに負けない元気なうたを作ろう! 少しぞえた(ふざけた)うたに! 大人も元気が一番やけんな! 野村愛を受け継いだこの『野村人煦』ぜひご視聴ください」とコメントを寄せている。
また、作曲を手掛けた杉田は「3年前の西日本豪雨災害がきっかけでご縁がうまれ通うようになった野村。地域の皆さんの明るい笑顔と子ども達のイキイキとした様子が印象に残る町です。野村の皆さんの地域を愛する熱い気持ちは、文化を大事にしてきた先人の想いを受け継いだ歴史の積み重ねだと感じます。この歌を通じて全国の町々に、コロナ禍をしなやかにノリ越えるようなエールを贈ることができたらと思います」と語っている。
同曲は、『ハモラボ』YouTubeチャンネルにて12日の午前9時より公開される。
『ハモラボ』YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCVUKODO-3nVzoSK7VsenLAA