“バス旅”の太川は3勝、対して鉄道旅を引っ張る“軍曹”村井美樹の4勝で迎えた今年初戦の舞台は、シリーズ初の九州。熊本城から200キロ先にある長崎・平戸城をめざし、タクシー&フェリーも組み合わせる頭脳戦が幕を開けたのだが……。
「まず番組ファンを驚かせたのが、これまで勝利のためなら仲間の尻を容赦なく叩き、急がせていた村井の性格がユルユルになり、決断もできず、追い立てることもしないポンコツ軍曹になっていたことです。電車に乗り遅れたり、道を間違えることはもちろん、時間がないせいでメンバーのNGT48・中井りか、とにかく明るい安村はろくな食事も取れず、コンビニ飯で我慢していました」(芸能ライター)
そんな村井と同じく、太川の方も、歩いている途中、なぜか弱音を語り出し、「ここんとこ、放送を見てイヤになっちゃってね。自分が。あまりにも余裕がない自分を見てショックだった」「足りないのは優しさ」とつぶやいたのだ。
この後、過去の“名シーン”がインサートされ、お笑いコンビ流れ星☆・ちゅうえいが「タクシーに乗って急いでここに来る必要なかった」と言うと、ムカっときた太川が笑いながらも、「一言多いんだよ!」と丸めた紙で彼の頭を叩く場面がリフレインされた。
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だが、太川は今回のマドンナである乃木坂46・高山一実に「普段は歩くの?」など優しく語りかけたり、スタッフにも「ドローン、いいカット撮れてるよ」と褒めるだけではなく、パンを自腹購入。そして「コンビニでおしっこしていいですか?」と言うメンバーのプラスマイナス岩橋良昌にも「もちろんいいよ」と許可し、さらにはチェックポイントで行き会った敵チームにもおごっていたのだ。
番組内で「ニュー太川」と紹介されると、SNS上でもファンが「ニュー太川」とそれを連呼。最終的には、村井の序盤のミスが響いたこともあり、太川率いるバス旅チームが勝利。3連敗を免れたた彼は柄にもなく、涙を流して喜んでいた。
そんな村井も後半は覚醒し、いつものリーダーシップを発揮していたが、彼女と対照的にうまく村井を鼓舞し、引っ張っていたのが、NGT中井。乃木坂・高山と初対面を果たした彼女は、乃木坂とNGTについて聞かれると「正統派アイドルとジャンクフード」と表現し、「やっぱり坂道には負けられない!」とライバル心を露わに。
だが、いつもの毒舌キャラは「いろいろあって止めました」と語り、うまくチームを引っ張っていた。ネットでもおおむね高評価で、次の参加を期待する声も多かった。いずれにしても、今後の対決のターニングポイントとなった回であったことは間違いない。