「自粛期間中、彼が暇だと言うので、海外のドラマを勧めたんですね。大ヒットしたゾンビをテーマにしたドラマです。すると彼が大ハマり。すごく長いにもかかわらず、一気に見ていました。
そこから海外ドラマに夢中になって、いろんな動画配信サイトに登録。ありとあらゆるドラマを見まくっていました。仕事以外は1日中です。寝る時間も惜しんで、電車の中、お風呂、トイレ、スマホを駆使して見ていました」
そんな彼の姿を見て、成美さんは体調が心配になってきたんだそう。しかし、彼の欲求は収まらなかった…。
「彼がDVDを購入したんです。古い海外ドラマで、配信もされていないものでした。すると、それが海外製だったらしく、字幕が入っていなかったんです。英語だけで意味が分からない映像を、彼は真剣に見ていました。
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そして、彼と1週間以上連絡がつかなくなったんです。いよいよ本当にコロナに感染してしまったんじゃないかと思いました。彼の家に行ったんですが、インターホンを押しても出てきません。心配になり、不動産屋さんに連絡をして鍵を開けてもらいました。すると、うつ伏せで倒れている彼が…。
死んでいるのかと思いましたが、息をしていました。青白くやつれ、ひげの伸びた顔は、まるでゾンビでした。救急車を呼んで運んでもらいましたが、検査の結果はただの睡眠不足と栄養不足。人騒がせな話です」
「ミイラ取りがミイラになる」という言葉を思い起こさせる出来事だ。自粛を怠らないのは評価できるが、もっと重病になっては元も子もない。
写真・Ivan Radic