『ゼンカイジャー』はスーパー戦隊シリーズの45作品目で、人間のヒーローは1人だけ。あとの4人は機械生命体というこれまでの作品にはなかった新しい設定で、キッズからマニア層まで幅広い人気を集めている。
戦隊シリーズは1978年のシリーズ中断時期を除き、毎年休みなく新作を撮影。さらに時間のかかる特撮シーンを多く取り入れ、かなりスケジュールが圧迫し、早朝から深夜まで撮影が長時間に及ぶことも多いという。そのため撮り直しができず、そのまま放送されてしまったハプニングも多いとされている。
そんな「スーパー戦隊シリーズ」で近年話題になったハプニングが『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(2019~2020年)の第2話(2019年3月24日放送)で発生したある動物の珍事だ。
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ハプニングが発生したのはストーリー中盤。リュウソウジャーが味方ロボットである「ティラミーゴ」を起こしにいくため、ティラミーゴが寝床にしている動物園へと向かう。リュウソウジャー達が「俺たちに力を貸してくれ!」とティラミーゴに懇願。果たしてティラミーゴは仲間になるのか……という重要なシーンだった。
その時、バックに映っていたヤギ園で、とある一匹のヤギが他のヤギの後ろに乗っかり、一瞬ではあるが腰を振り出したのである。
戦隊シリーズの多くの視聴者は子どもであるため、その行為が何なのかは分からなかったようだが、大人の視聴者はすぐに気が付いてネットでは「ヤギがおかしな行動をしている」と話題になった。
本来であれば、この映像は撮り直しとなってもおかしくない。ヤギは登場人物の頭部に隠れたため「問題なし」となったのか「動物園の再ロケは難しい」となったのかは不明だが、ある意味「伝説」のシーンとして語り継がれているようだ。