前署長は今年2月、女性署員を引き連れ公用車で北秋田署管内のスキー場を訪れ、スノーボードに興じていた。事態が発覚すると、「事故現場がどの程度の急斜面なのか、自分なりに直接見て確認するためだった」と釈明し、行動を正当化していた。
その後、県警は前署長を警務部付へと異動させる。そして、調査したところ、新たに昨年7月から今年2月にかけ、必要な手続きをせず管外に外泊、昨年8月に、管内の温泉施設で署員2人と入浴、10月の休日には、署員5人と公用車に乗り遊覧船旅行、11月に秋田市で行われた会合で、勤務時間外の署員に送迎させていたことなど、次々と不適切行動が発覚した。
県警は一連の行動により、9日付で前署長を停職3か月の懲戒処分に。そして、本人からの申し出を受け、警視から警部に降格となった。一応の処分を受けた前署長だが、今後も警務部付の警察官として勤務していく模様だ。
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新たに発覚した不適切行動に、「信じられない。権力を濫用しているし、他の職員を手下だと思っている」「やりたい放題という感じ。温泉に行った職員も女性だったのではないか」「公私混同も甚だしい。依願退職するべきだ」と怒りの声が上がる。
また、「懲戒免職処分にするべきだ」「身内に甘すぎるのでは」「甘い汁ばかり吸っていて良い組織ですね」という嘆きや皮肉も。ただし、「犯罪をしていないので、懲戒免職処分にはできない」「冷静に考えて、自主退職を待つしかない」という指摘も見られた。
不適切行為を繰り返した前署長。彼は今後、どのように警察官としての職務を全うしていく気なのだろうか。