24日に鎌倉・鶴岡八幡宮で行われた必勝祈願では、コロナ禍で昨年同様ファンには周知されず、参拝者も南場オーナーらの上層部と、三浦監督と佐野の6名に絞られる中、「昨年に引き続き、選手代表として1人での必勝祈願となりましたけど、チーム全員の分の必勝祈願をして来ました。チームが一つになって頑張っていきたい」と発言。さらに、「選手が一つになって戦えるようにするのがキャプテンとしての役目だと思っている。シーズン入って闘い抜けるように役目を果たしていきたい」とリーダーとして迎える、2年目のシーズンを見据えていた。
出陣式では「プロに入って5年目ですけれども、悔しい思いをしてばっかりなので、優勝してこの悔しさを晴らしたいと思っています」と言い切った佐野に、三浦監督も「昨年キャプテンを経験して、ホントにキャプテンシーを発揮してチームを引っ張ってくれてますから、今年も同様にチームを引っ張っていってもらいたい」と期待。すると、「しっかりと打撃でチームを引っ張り、キャプテンとしても2年目なので、全力でチームの後押しが出来るように、先頭に立って突っ走っていきたい」と力強く返した。
待ちに待った開幕はもう明日。オープン戦では30打数6安打、打率はジャスト2割の成績だったが、狙ったボールをフルスイングするスタイルは変わらず、違うボールが来ても強く振りながらバットに当てる卓越した技術は健在。外国人不在でマークが厳しくなることが予想されるが、昨年、相当のプレッシャーに打ち勝ち結果を残した佐野ならば、きっと期待度以上の活躍を見せてくれるとファンは信じている。
取材・文・写真 / 萩原孝弘