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DeNA、外国人選手の来日が不透明な状況に…チャンス拡がる大砲・細川にかかる期待

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細川成也

 コロナ禍で一都三県は未だに緊急事態宣言下の日本。昨日で沖縄の春季キャンプを打ち上げたベイスターズは、今なお育成を含む全外国人選手の来日が未定と、アタマの痛い状況が続いている。

 打撃陣では、2018、19年と2年連続ホームランキングのネフタリ・ソトと、ハッスルプレーの代償による怪我の影響で、65試合出場に留まりながらも20本塁打でホームラン率は11.9とインパクト十分だったタイラー・オースティンの主軸の2人が未定となっている。

 最悪の場合、日本人打線で挑まなければならない事も視野に入れた場合、長打力が魅力の細川成也にはかなりの期待が集まることになりそうだ。高卒ルーキー時には、キャンプでマッチョボディでチームメイトに驚かれるほどの肉体が話題となり、その年の2017年終盤に一軍に昇格すると、NPB史上初の高卒新人でデビューから2試合連続ホームランをマーク。そのままクライマックスシリーズ、日本シリーズでも活躍を見せ、昨年ファームでは13ホームラン、53打点、出塁率.448と堂々の三冠を達成。良化の理由には、このオフに4年連続となる秋山翔吾(レッズ、前西武)との自主トレ参加も関連している。

 「ボールを長く見た方がいい」との“秋山の教え”を実践し続け、「そう簡単にはできなかったが、去年、一昨年ぐらいからちょっとずつ掴めてきた」ことで、イースタンで三振は270打席で62個、フォアボールはトップの48個を選ぶことに成功。また、追い込まれても右方向へ捌くバッティングも身につけ、打率と出塁率もアップした。アピールポイントの長打力も健在で、一軍での昨年11月1日のタイガース戦では、あわや場外、レフトスタンドの最上段を襲う驚愕弾でファンの度肝を抜いて見せた。

 沖縄の練習試合での打率は3割を超え、着実に成長を見せる細川。不動のセンター梶谷隆幸のFA移籍と、ライト起用が確実なオースティン不在で、レフトの佐野恵太以外の2ポジションが未定の現状は追い風の今、開幕スタメンに向け、週末からのオープン戦でもアピールを続けていく。

取材・文 /  萩原孝弘

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