しかし、男はそんなことは見抜いている。いつもいいことばかり言う女性に対して、かえって不信感を抱く。男が聞きたいのは、褒め言葉や奇麗事ではない。男が求めているのは、「悪口を言う女性」なのだ。
悪口というのは、その人の本音だ。自分の前で悪口を言うのは、本音を見せてくれていることになる。つまりは心を開いてくれているということであり、好感を持つ。それに、悪口を言う女性は、どこか虚勢を張っているように感じる。それが、頼りなさや不器用さを感じさせ、男の庇護欲をくすぐるのだ。
>>ちょっとおバカな男の方が女性からモテる簡単な理由<<
逆に、悪口を言わない女性に対しては、本音を隠しているように感じる。外面だけがいいように思え、何か裏があるのだと疑わざるを得ない。一度そういう思いを抱いてしまうと、どうしても構えてしまい、本音で接するのは難しくなる。心の距離は離れていく一方だ。
だが、悪口にも言い方がある。感情だけで、「あの人キライ」と発言すると、ヒステリックな印象を与えてしまいマイナスなだけ。私はこう思っていると、明確な理由を挙げて意思表示すべき。感情だけで動いていないのが分かれば、相手も安心し、納得するはずだ。
さらに、悪口を言った後に、「もっとこうしたらいいのに」と、助言的な言葉を添えるのが効果的。アドバイスを送ることで、相手に対する愛情を感じる。優しい人柄が滲み出る上に、知的な印象も与えられるだろう。
悪口は、言い方さえ気を付ければ、男を引き寄せる強い武器となるのだ。
文/恋愛ライター・小島康明
写真/Hannah Nicole