女性としては、愛嬌の良さを示すために、笑顔を振りまくかもしれない。特に、意中の男性の前では過剰になるかもしれないが、それは頂けない。むしろ、男は、「笑わない女性」に心惹かれるからだ。
確かに、笑顔の女性に対して男性は、「話しかけやすい」「安心する」といった印象を抱く。初対面であれば、上々の評価だ。さらに、「一緒にいて楽しい」とまで言われるかもしれない。
しかし、誰しもずっと笑顔ではいられない。時に、真顔にもなる。それを男性が見た時、「疲れている?」、もしくは「怒っている?」とまで思ってしまう。いつもニコやかなだけに、何気ない表情でもマイナスな印象を抱かせてしまうのだ。
逆に、普段まったく笑わない女性はどうだろう。第一印象は、間違いなく良くはない。「とっつきにくい」と敬遠されてしまうかもしれない。だが、しばらくはそれでいい。なんとなく相手の話に相槌だけ打っていればいい。
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すると、あるタイミングがやってくる。話に終わりが見えたころ、クスッと笑ってみせるのだ。男性は、ハッとするだろう。「今、笑った?」と内心驚きを覚えるはずだ。
ようやく笑ってくれたことに対して、男性は喜びを感じる。そして、もっと笑顔を見たいと思い、会話に熱が入る。要するに、笑顔を出し惜しみしたことで、そこに価値が生まれたわけだ。
だから、笑わなくていいとは言え、最後まで押し通すのではなく、良きタイミングで「クスッ」「ニコッ」と微笑んでみるといい。それだけで十分。すると、男はあなたにもう夢中。とびっきりの笑顔など、必要ないのだ。
文/恋愛ライター・小島康明
写真/Kousuke Fujii