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中日・根尾、今季も遊撃奪取は厳しい?「打てる選手にならないと」先を行く“比較対象”たちに追いつけるのか

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根尾昂

 高校生にして4球団が競合したドラフト会議から、今季で3度目の開幕を迎える。

 中日ドラゴンズの根尾昂は、来月1日の春季キャンプを一軍で迎えることが決まった。プロ入り時より、規格外の大物ぶりを期待し膨らませ続けたファンのイメージは、今も想像の域を抜けていない。過去2年間、一軍での公式戦は僅か11試合と満足な出場機会を掴めていない中で、昨年に続いての春季キャンプ1軍帯同は、根尾の今季の飛躍への期待の表われであることは言うまでも無い。レギュラー獲得へ向け勝負の3年目、まずはスタートラインに立つ。

 「ナゴヤドームでホームランを打てるような選手にならないといけない」。そうコメントを残した通り、昨秋に参加したフェニックスリーグでは打撃面での手ごたえは掴んでいる。だが、守備での安定感が課題として残った。その上で、根尾自身もこだわりを持つ遊撃のポジション獲得へは、今季も険しい道となりそうだ。昨シーズン、チーム唯一の全試合出場を果たした京田陽太が今季も不動のレギュラーとして君臨、さらには高校世代屈指の守備力との呼び声も高い大物ルーキー、土田龍空もポジション争うライバルとなるだろう。根尾にとっては外野守備も含め、試合出場のためには何よりも定位置確保が先決となる。

 さらに「比較対象」として、ファンの視線は他球団のプレーヤーへも向けられる。

 注目されるのは、根尾とともに近い将来の「スター候補」とも呼べる、同世代の若き選手たちによる出世争いだ。すでにリーグを代表するスラッガーとなったヤクルトの村上宗隆を始め、プロ1年目からレギュラーを獲得した広島カープの小園海斗、さらに大阪桐蔭でのチームメイトだった千葉ロッテの藤原恭大は昨シーズン終盤、一気に頭角を現した。また、同じドラゴンズでは、石川昂弥も要所で持ち前の打撃センスを発揮している。いやが上にも、次世代を担うプレーヤーとして括られるのは間違いなく、その中でもドラゴンズの背番号7への期待は、今も根強いままだ。

 昨季、8シーズンぶりにAクラス入りを果たしたドラゴンズにおいて、チーム内での競争は熾烈となるだろう。その上で、3年目の根尾がこれまで以上の試合出場にこぎ着けることは容易ではない。打撃、守備と課題を克服し、武器を磨き上げていくことが、根尾自身にとって、ファンの期待の声に応えることに繋がっていくはずだ。いつまでも「原石」のままではいられない。(佐藤文孝)

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