同作は、高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった世界を舞台にした青春群像劇。加藤は2012年に「ピンクとグレー」(角川書店)で作家デビューし、これまでに5冊の小説を発売している。
加藤は昨年11月に新型コロナウイルス陽性が判明し、先月14日に仕事復帰したばかり。復帰早々の朗報となっただけに、候補作が発表された同17日の会見では、「タレントだからっていう立場で本を出させてもらっているという引け目があったけど、(候補作入りで)多少は認めていただけたのかなと思っています」と心境を明かしたというのだが…。
「候補作に選ばれた場合でも、その当日に連絡が行くもの。ところが、加藤の場合、前日の時点でマスコミ各社に候補に選ばれ会見することが伝わっていたようだ。要は、“客寄せパンダ”のようなもの。おまけに、直木賞は1回候補に選ばれただけで受賞するのは奇跡に近いので、まず、加藤が選ばれることはないだろう」(出版業界関係者)
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そんな状況にもかかわらず、候補に選ばれた直後、ジャニーズの大先輩にあたる少年隊の東山紀之は、メインキャスターを務めるテレビ朝日系「サンデーLIVE!!」で、加藤を称賛し、「これからは『加藤』とか呼べないね。『加藤先生』って言わなきゃいけないね」とジョークを交えて持ち上げていたのだ。
「各局が今後、危惧しているのは、ジャニーズが加藤を“文化人枠”で売り込んで来るのではないかということ。通常、文化人はタレントよりもギャラが下がるが、ギャラを下げず、おまけにやることは文化人と同じようなことを要求してくる可能性も。メンバーが3人になってしまったNEWSはグループの活動が停滞気味なので、十分にあり得るが、大いなる勘違いなのでやめてほしい」(テレビ局関係者)
今後の成り行き次第では、ジャニーズ初の作家業専念を宣言する場合もあり得そうだ。