まず、株を上げた代表格と言えるのが有吉弘行だろう。6日放送のラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系)で、「おおむね不評のようですね」と触れ、「まずさ、『会見しろ』って言ってる人が、会見してなんて言うかって言ったら不評に決まっている」と話した。渡部の会見は、取材記者たちの「ゲス質問」ぶりに対する批判も集まっていたが、有吉はその部分に直接触れず、サラリとメディア批判を盛り込んだ。
さらに、同じ人力舎所属の直属の後輩にあたるおぎやはぎは、3日深夜放送の『おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ系)で、渡部の表情が泣きそうながら、涙が出ていない演技ではないかとバッサリ。小木博明は「昔の(松田)聖子ちゃんみたい」とイジった。笑いを交えながらも、先輩である渡部をあえて突き放し批判した姿勢は、潔いと言えるだろう。
>>おぎやはぎ小木、渡部会見に「泣きそうな芝居」「世間は騙されると思っていた」違和感を話す<<
一方で、評判を下げてしまったのがアンミカだ。7日放送の『バイキングMORE』(フジテレビ系)で、のらりくらりと記者たちの追及をかわす渡部の態度に「捨て身になりきれていない」と批判し、「世間の衝撃度と見通しの甘さが合っていない。そこの落差がどうしても受け入れられなかった」と発言。さらに、不倫現場に多目的トイレを使用したことへの不快感も隠さなかったが、必要以上に「女性の立場」を強調する発言は「さすがにしつこい」と言った否定的な声が目立つ。同番組では、レポーターを批判した坂上忍のスタンスにも批判が集まっており、「バイキング」が振りかざす“正義”に違和感を覚える視聴者が多いようだ。
ワイドショー系では、4日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)でも、極楽とんぼの加藤浩次がレポーター批判を展開。これは加藤のキャラクターを考えれば理解できるが、そこに乗っかったのがハリセンボンの近藤春菜だった。近藤は、渡部夫人で女優の佐々木希の気持ちを思いやり、「今後も一番傷付けちゃいけないっていうのは、渡部さんだけじゃなくて、世間も(佐々木を)傷付けちゃいけないなって思うんですよね」と何故だか話を世間批判まで広げてしまい、「偽善的」と非難の声を集めてしまった。
渡部の会見は「そもそも論」や「マスコミ批判」などの大文字の言葉に頼った発言が株を下げ、自分の言葉でサラリと意見を述べた人たちが株を上げたと言えそうだ。