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ゴールデンタイムのテレビを電波ジャック、意味不明な言動と女からのスパンキングを流した犯人の意図とは【未解決事件ファイル】

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 1987年11月22日、アメリカ合衆国でテレビ史上最大規模の電波ジャック事件が発生した。シカゴのゴールデンタイムで放送中の番組が突如ジャックされ、謎の人物が数分間に渡り映像を乗っ取ったのだ。すぐにFBIや複数の捜査機関が犯人の捜索に取り掛かったが、結局捕まえることはできず。2020年12月現在も事件は未解決のままとなっている。

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 この事件は、電波ジャックが短期間に2度行われたことでも有名だ。最初の電波ジャックは午後9時過ぎ、シカゴのローカルテレビ局が放送するニュース番組で突然映像が途切れたことから始まった。画面が15秒間真っ暗になった後、画面には当時イギリスで人気だったキャラクターのマックス・ヘッドルームを模したマスクを被る男が現れたのだ。周囲を歩き回ったり、飛び跳ねたり、男が意図の掴めない行動を繰り返したのち、テレビ局の技術者が周波数を切り替えることでジャックは解除された。電波ジャックされた時間は合計で33秒間だった。

 それから約2時間後の午後11時45分、同じ犯人による2度目の電波ジャックが発生する。狙われたのは1度目とは別の放送局で、ドラマを放送していた最中のことだった。1度目の電波ジャック同様にマスクをつけた男が画面に現れ、最初に電波ジャックした局に勤めるスポーツ解説者を中傷し始めた。「この頭のおかしいリベラル野郎め」「俺の方が優れているぜ」などと言い放ち、その後は叫んだり、笑ったり、取り留めのないことを話したりと異様な姿を見せた。そして、突然画像が暗転すると、次のシーンでは男と新たに女性の姿が映し出されていた。男が「奴らは俺を捕まえ来るぜ」と叫ぶと、女性が「身をかがめなさい。この間抜け男」と言いながら、男の臀部にスパンキング(尻叩き)を行った。その後、10秒ほどで画面は暗転し、元のニュース番組へと映像は戻った。

 犯人による2度目の電波ジャックは、1分30秒近くの長時間に及んだため、放送局には大量の苦情が殺到したという。事件翌日のアメリカは、この電波ジャック事件の話題で持ち切りになり、謎のマスク男は一躍世間の注目を集めることになった。

 もちろん、FBIや各捜査機関も謎のマスク男を捕まえるべく、全力を挙げての捜索が開始された。すぐに、今回の電波ジャックの犯行方法が特定され、犯人は放送に対する専門知識を持つ者であることが判明。また、声の特徴や外見から、映っていた男女ともに若い白人であると警察は推測したという。逮捕は時間の問題かと思われたが、結局それ以外の証拠は掴むことができず、2020年12月現在も犯人は捕まっていない。その後も、電波ジャック事件は度々起きているが、この事件を彷彿させる事件は起きていないようだ。一体、犯人は何を伝えたかったのか、そしてどうやって捜査の目をかいくぐって逃亡を成功させたのだろうか。

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