昨年優勝したのは、活動の拠点であった大阪でもほぼ無名だったミルクボーイ。そんな彼らを筆頭に、強烈なインパクトを残したぺこぱ、審査員の松本人志との絡みで現場の雰囲気を盛り上げたニューヨークなど、決勝進出組がメディアで活躍。さらに、決勝進出を逃したものの、ネタの評価が高かった錦鯉やラランドなども一気に知名度を上げた。まずは準決勝進出を決めて、目立つことができれば、ブレイクのきっかけをつかむ道筋はできている。それだけに、まずは準々決勝を突破したいところだ。
今年は注目株が多い。前述のぺこぱ、ニューヨークなどのほかにも、『キングオブコント』で強い印象を残したニッポンの社長や滝音、ロングコートダディをはじめ、金属バット、学天即、藤崎マーケット、見取り図、アインシュタイン、ぼる塾などテレビの人気者や実力派なども名を連ねている。
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すでに、賞レースで結果を出している組も参戦。近年、漫才に力を入れ始めている『キングオブコント』王者コロコロチキチキペッパーズ、『M-1』準優勝経験のあるスリムクラブも進出した。どの組が決勝に行くのか、ネットでは早くも予想合戦が繰り広げられている。
数年前のM-1予選から「決勝に行くのでは?」と噂になっていたミルクボーイのように、まだ世間にはあまり知られていないものの、芸人界隈・お笑いファンに注目されている芸人を一部紹介していこう。
「9番街レトロは、若手主体(芸歴7年目以下)の劇場である神保町よしもと漫才劇場(東京)の4組しか入れないトップグループに在籍。京極風斗のボケに、なかむらしゅんの思いもよらない言葉が飛び出すツッコミが魅力のコンビです。同じ劇場に在籍する令和ロマンは、NSCを首席で卒業したエリートコンビ。先日『第7回NHK新人お笑い大賞』も獲得し、勢いはあります。今回は、双子漫才師も台頭。兄弟コンビならではの切り口で漫才をするダイタクや吉田たちのほか、女性双子漫才師・Dr.ハインリッヒにも注目したいですね。カルト的な人気を誇る彼女たちにハマる人も多いので、決勝に出られれば、ブレイクするかもしれません」
「このほかにも、摩訶不思議な漫才をするランジャタイ、最近上京して東京のテレビにも出ている男女コンビ・蛙亭、さらに、男女ピン芸人がコンビを組み、ジェンダーに切れ込む漫才を披露したヒコロヒーとみなみかわはネットでも話題を集めました。劇場で活躍する芸人たちは、新鮮味も強いため、決勝常連組よりは少しアドバンテージがあるかもしれませんね」(芸能ライター)
果たして、どのコンビが決勝に勝ち上がるのか? 決勝は12月20日に開催される。