徳井と言えば、相方の吉村以上に私生活では“破天荒”な人物として知られた。ギャンブルに稼ぎの殆どをつぎ込むといったエピソードを全面に押し出していたが、ここ数年はキャラクターを変えている。
その一つが資格取得だ。車両系建設機械の免許や、納棺に寄り添う「看取り士」の資格を取得している。これは2018年の西日本豪雨発生を受けて、「自分に何ができるか」「社会に役に立つことをしたい」と考え直した結果のようだ。こうした一歩引いた立場から考えるポジションは、『ゴッドタン』(テレビ東京系)の「腐れ芸人セラピー」のアドバイサーにも結実していると言えるだろう。さらにコラム連載も持ち、仲間内の芸人の魅力を語るなど、文化人的な活動も見せている。なぜ、徳井はキャラを変えていったのだろうか。
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「実際のところは、キャラを変えたと言うよりは、本来のスタイルを出してきたと言えますね。徳井はもともと、週に50本以上の番組をチェックするお笑い好きで、その感想をお酒を飲みながら仲間同士で話していたそうです。そのスタイルは『肯定的な分析』であり、悪口ではないため「じめっと」した印象もない。それを表に出したところ、鋭い分析力が話題になったと言えます。有吉弘行も再ブレークのきっかけとなった『毒舌あだ名芸』は、楽屋での口の悪さを表に出したものでした。無理めのキャラ設定を続けるよりも、自然体を極めた方が成功に近づくのかもしれません」(芸能ライター)
かつては、ノブコブの「じゃない方芸人」的ポジションであった徳井だが、今後は、そうしたネガティブな評価を跳ね返す活躍を見せそうだ。