内紛が囁かれているバレットクラブ内において、結託説があるEVIL&高橋裕二郎が、内藤哲也&BUSHIのロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとセミファイナルで対戦した。EVIL組のセコンドには、マネージャーのディック東郷が付く。
Bブロック公式戦ではIWGP二冠王者の内藤に勝利を収めているEVILだが、先発は内藤と裕二郎。2人はかつてのパートナーという因縁がある。しかし、これはEVILの作戦で、すぐにEVILが襲撃して裕二郎に加勢する。ロスインゴ勢を分断したバレットクラブは、場外で東郷がBUSHIを襲撃するなど、相変わらずのやりたい放題。
ダメージが強いBUSHIの分まで奮闘する内藤。蘇生したBUSHIはミサイルキックから、トペ・スイシーダで体重差のあるEVILに突っ込んでいく。しかし、東郷がレフェリーを引きつけている間に、バレットクラブは連携で形勢を逆転。EVILはBUSHIをラリアットで吹っ飛ばすと、ダークネスフォールズからScorpion Deathlockでギブアップ勝ち。ゴングが鳴らされても技を解かないEVIL。内藤が詰め寄ると、背後から東郷がスポイラーズチョーカーで内藤の首を絞め落とし、EVILは内藤に決め技・EVILでKO。二本のベルトを持ったEVILが倒れた内藤の前に立ちはだかった。
試合後、東郷は「おいっ!内藤!今月でレンタル期間、終わりだよ」と以前、内藤がEVILに放った言葉をお返し。EVILは「受けるか受けないかはお前に委ねてやるよ」と余裕のコメント。内藤はフラフラになりながらも、「(公式戦で)俺に土をつけた選手に、俺とのタイトルマッチを主張する権利は十分にありますよ。後は新日本次第」と会社の判断に任せるとしながらも、EVILの挑戦には前向きな発言をしている。
次期シリーズでは、ビッグマッチ『POWER STRUGGLE 』11.7大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)大会を控えているだけに、今後の展開に注目したい。
◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス30』
2020年10月18日
東京・両国国技館 観衆 2928人
▼タッグマッチ(30分1本勝負)
内藤哲也&●BUSHI(14分14秒 Scorpion Deathlock)EVIL○&高橋裕二郎
(どら増田)