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男児をひいた中年男性が病院へ連れていく振りをして誘拐!?若い女性も被害にあった卑劣な犯行手口とは【未解決事件ファイル】

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 1978年3月3日、大阪市住之江区の住宅街で当時3歳の男児A君が車にはねられ、そのまま連れ去られる事件が発生した。現場には多数の目撃者がいたものの、犯人の特定には至っていない。1983年には時効が成立し、2020年現在もA君の行方は掴めていないままだ。

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 事件が起きたのは午後4時30分過ぎ。A君が自宅近くの道路で友達と遊んでいたところ、走って来た自動車にはねられたそうだ。A君は顔から血を流してぐったりしていたというが、車を運転していた中年男性は落ち着いていたという。そして、「どこの子供やろ?救急車待っていたら危ないから自分で病院に連れていく」と男性は言い残し、A君を車に乗せて走り去った。

 あっという間の出来事に、一緒に遊んでいた友達は何もできなかったそうだ。その後、友達はすぐにA君の家に駆け込み、家族に事情を説明。A君の母親と一緒に事故現場に戻るが、既に犯人の姿は見当たらなかったという。母親は近くの病院に問い合わせるも、どこの病院にもA君は運び込まれていなかった。

 不審に思った母親は警察に通報。警察は周辺の捜索を進めると共に犯人からの連絡を待ったが、翌日になっても音沙汰は無かった。警察は誘拐事件と断定し、捜査を開始。目撃証言を集めモンタージュ写真を作成し、情報公開して犯人の行方を追った。

 人通りの多い現場だったこともあり、事件を目撃した人は多数見つかった。証言によると、犯人の特徴は「40歳前後の男性」「スーツ姿ではなく、作業着がTシャツを着ていた」「車は白のカローラ」。現場の路面にはブレーキの痕が無かったことから、犯人はA君をはねた後も数十メートルほど走ったと見られる。当時は防犯カメラの設置が進んでいなかったこともあり、ナンバープレートの特定には至らなかった。

 事件現場のすぐ近くには阪神高速15号境線が通っていた。当時は開通したばかりで、通行料を渋り下を通る人も少なくなったという。帰宅ラッシュの時間帯ということもあり、犯人も仕事帰りの一人だったのかもしれない。しかし、ブレーキ痕が無かった点や連れ去り方が手慣れている点から、最初から誘拐目的だったのではという見方もある。

 類似事件としては、1983年に東京都立川市で若い女性が同様の手口で誘拐された。深夜の交差点でトラックにひかれた女性がそのまま連れ去られたというのだ。この事件では、犯人はおろか被害者の身元すら分かっていない。犯人の目的は何だったのか。2020年現在もA君の行方は分かっていないままだ。

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