ぺこぱと言えば、昨年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で3位となり、ブレークを果たした。だが、その前に2019年1月1日の『ぐるナイおもしろ荘日本で一番早いネタ祭!誰か売れて頂戴!』(日本テレビ系)で優勝を果たしており、ナイナイとは縁がある。
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ぺこぱにとって、岡村隆史は芸風を作り上げた恩人であったようだ。「おもしろ荘」で優勝するも、松陰寺太勇は当時は謎の着物姿だった。これにトイレで一緒になった岡村が松陰寺に、「なんでそんな服着てるの。その着物変やで」と声を掛けたのだという。何気ない一言であったが、その後、松陰寺は「『おもしろ荘』で優勝し仕事が増えるかと思いきやそんなことはなく、気がついたら毎日『パンケーキ食べたい』がテレビに出ていた」と当時を振り返った。「パンケーキ食べたい」は、「おもしろ荘」にぺこぱと同年に出演した芸人、夢屋まさるの持ちギャグ。皮肉にも優勝者より夢屋の方が目立ってしまったのだ。そこで松陰寺の中に岡村の言葉が蘇り、見た目を考え直し、現在のスーツ漫才スタイルへ行き着いた。
矢部浩之は着物について、「変にするのが狙いやったんやろ?」とフォローすると、松陰寺は否定し、「格好よく決める」ことをめざしていたという。これには、岡村も「全然格好良くない」と呆れ気味。岡村は見た目に比して、ぺこぱのネタがしっかりしていたので、「何でそんな着物着てんねん」と疑問に思ったようだ。結果的に、岡村のアドバイスは的を射たものであったと言えるだろう。ネット上では「こんなエピソードがあったのか」「やっぱり売れる人って『あと1押し』や『アレンジ』が大事なんだな」といった声が聞かれた。
この日の放送では、新幹線で東京大阪を往復するミルクボーイのハードスケジュールについてぺこぱが語ると、岡村が90年代初めの人気絶頂期に「河原からヘリ移動」をしたエピソードも披露。お笑い第4世代と、第7世代の世代間トークが交わされる神回となった。