>>『アンサング・シンデレラ』、“自覚のない毒親”描き反響「現実にいそう」体験談集まる<<
第9話は、オーバードーズ(薬の多量摂取)が疑われる患者・若月陽菜(徳永えり)が搬送されてくる。対応した瀬野(田中圭)がみどり(石原さとみ)に、薬の袋に書かれた調剤薬局に連絡して陽菜への処方歴を確認するよう頼むと、やはり陽菜は複数の医療機関から同じ病気の処方箋を受け取り、大量に薬を手に入れていたことが判明。みどりは相原(西野七瀬)と病室へ服薬指導に行くが、陽菜は反抗的で――というストーリーが描かれた。
離婚し、元夫に引き取られた娘を想いながらもオーバードーズへの衝動に苦しむ患者・陽菜に大きな反響が集まった今話。中盤では、陽菜が娘との久々の再会時に大量の薬を飲んでいる場面を見られて怯えられてしまったことで不安定になり、暴走する場面もあったが――。
「みどりは、調剤室に忍び込み薬を漁る陽菜を発見して優しく咎めましたが、陽菜が『もうどうなったっていい!』と叫びながらみどりにハサミを突き付け、早く薬を出すよう要求。衝撃的なシーンとなっていましたが、そこに駆け付けたのががんを患い、余命3か月と診断された瀬野でした。瀬野にも薬を要求する陽菜に対し、みどりはハサミを突き付けられながらも、『治りますよ、陽菜さんの病気は。あなたが真剣に向き合えば克服できます。なのに、治療を放棄して楽な方を選ばないでください』と説得。さらに、瀬野を想いながら、『もうどうなったっていいなんて言わないでください。本当に治らない病気の人だっているんですから』と泣き出してしまいました。結局、瀬野が余命3か月だということを明かし、陽菜の説得に成功しましたが、視聴者からは『精神を病んでいる人にもっとつらい人がいるは言っていいことじゃない』『これ一番の禁句じゃないの?』『余命3か月の人がいるんだから治る、あなたは頑張ってって説得どうなのよ』といった批判の声が殺到。自分と他人を比較して落ち込んでしまう精神疾患患者は少なくないため、病気の改善を手伝う立場の医療従事者が比較することに対し、疑問の声が噴出していました」(ドラマライター)
さらに、1時間にわたって陽菜を描いたにも関わらず、その後の治療や娘との和解、退院はあっさりとエンドロールで描かれたことで、「エンドロールで解決しちゃうこと一時間やってたの…?」「患者のその後が雑過ぎる」という指摘も聞かれた。
医療ドラマのはずが、あまりの配慮のなさに多くの視聴者がドン引きしてしまっていた。