『モーニングショー』には新型コロナ対策分科会メンバーの釜萢敏氏がリモートで出演。その中で釜萢氏はPCR検査について「必要な検査は拡充している」としつつも、番組が唱え続けている無症状者へのPCR検査の拡大には否定的で、主に議論を交わした玉川氏と意見が合わないままだった。
>>玉川氏からの指摘にしどろもどろ? コロナ対策分科会・釜萢氏に批判「医師の立場じゃなく経済…」の声も<<
そんな中、橋下氏が出演した『ミヤネ屋』では同じく釜萢氏をリモートで迎え、今後の自治体による新型コロナウイルス対策などを議論していた。その中で橋下氏は「政治に対しメディアが批判するのは当然必要」と前置きしつつも、この日の釜萢氏の『モーニングショー』出演を「半分つるし上げみたいな状態」と表現した。
その上で、無症状者へのPCR検査拡大について「現場をよく分かってない、あの番組は。というのは、PCRで陽性者が出たときに、いまの日本の保健所システムは全部濃厚接触者を追っていってる。ある自治体によれば無症状者、自宅療養者に対しては食料支援までやって、いまの日本の保健システムっていうのは、陽性者に対してはものすごい手厚いサポートシステムをやってるわけです」と保健所や行政の陽性者への対応に言及。「このフォローアップシステムが重症者を減らして死者数が少ないっていう現実があるわけですよ」といい、無症状者にまでPCR検査を拡大した場合、「保健所から行政からパンクしていってしまいますよ」と、釜萢氏と同じく感染のホットスポット以外でのPCR検査拡大には反対の姿勢を示した。
また、橋下氏は「メディア、テレ朝の『モーニングショー』みたいなところが『PCRやれ、PCRやれ』っていうのは違うと思う」と苦言を呈していたが、これに対しMCの宮根誠司は慌てたように「『モーニングショー』っていうか、玉川さんね」「羽鳥(慎一)、一緒の事務所なんでそこはちょっと……」と苦笑いしながら指摘。橋下氏は笑っていたが、その後も『モーニングショー』が韓国やニューヨークの例を出してPCR検査拡大を訴えていることについて、ニューヨークに関しては3000人体制で濃厚接触者を追っているため「体制とワンセットじゃないとPCR拡大できない」とし、韓国については「個人の行動履歴、全部政府に吸い上げられてるんですよ」と指摘。充実した体制なしでは拡大できないと断言していた。この一連の橋下氏の熱弁に宮根が「一回『モーニングショー』と喧嘩するか、『ミヤネ屋』と」と思わずつぶやくと、橋下氏は「羽鳥さん除いて?」と茶化しつつも、「うん!」と好戦的な反応を示した。
この橋下氏の一連の発言に視聴者からは、「玉川vsミヤネ屋やってほしいわ」「ぜひ実現してほしい」「W徹で、羽鳥さんのモーニングショーかミヤネ屋で議論してほしい」という期待の声が集まっていた。
果たして橋下氏と玉川氏のバトルは本当に実現するのだろうか――。