「志らくは、26日の『ワイドナショー』に出た際、東野幸治からの『感染者の数も増えてきているが、検査数も増えている』との指摘に対し、『どこかの番組がいち早くやらなくちゃいけない』としながら、常に検査した人の分母が違うと異論。例えば、検査した人数が500人の時に75人。 3千人の時に150人と言及。『分母を1000なら1000にして正しい統計を出すべき』と求めました。さらにもう1つ、『東京(の感染者数)が多いと言っているが、人口が多いから多いのは当たり前』と言及。その人口比も統一すべきだと主張し、『我々は今、数字に踊らされている』と論じていたのです」(芸能ライター)
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そして、翌27日の『グッとラック!』で実際、『ワイドナショー』で主張した、人口比を統一する提案を具現化して見せたのだ。
「志らくは、具体的には『グッとラック!』の中で、『おめえの番組でやれと言われたので、早速やりました』と述べながら、各都道府県の人口が東京(1400万人)と同じと仮定した時の、昨日の全国の新規感染者数を、日本地図に記載したのです。すると、東京の感染者が239人に対して福岡が245.4人と、福岡の方がより多くなっていることが判明。さらに、大阪も222.8とほぼ変わらない結果が出てきたのです」(同)
その上で志らくは、「東京ばかりを責めるのもおかしな話になってくる」と語った。そんな「志らくグラフ」はもう1枚あった。同じように東京と同人口と仮定した場合の、7月からの主要5地区の感染者の折れ線グラフを作成すると、東京と福岡はほとんど変わらない推移を見せたのだ。このグラフについて、感染症に詳しい東邦大学・小林寅喆教授に尋ねると、「人口が少ない所は統計学的に比較ができないレベルになるが、大きい大都市圏を比較するにはとてもいい」と肯定的な評価を下した。
これについて、SNS上では「人口の少ない所は誤差が多いものの、大都市は比較対象として良さそう」「それぞれ分析する用途が違うだろうから、志らくグラフはこれはこれで正しい気がする」と称賛する声もある一方、やや専門的だという意見も。「統計は見せる(処理する)側以上に見る側の方の考え方や知識が重要」「志らくグラフを放送したければ、集計統計の基礎知識を事前に1時間はレクチャーする義務がある」というユーザーもいた。だが、言ったっきりのコメンテーターが多い中、きちんと形にする志らくには賛辞を送るべきだろう。