男は6月8日、東京都文京区の80代女性の家を訪れ、「保証協会の関係者です」となどと立場を偽り、キャッシュカードを盗む。暗証番号も聞いていた模様で、銀行から200万円ほど下ろしていた。
被害女性が派手な髪型に疑問を持ち警察に通報し、事件が発覚。25歳の男の犯行である可能性が高まり、窃盗容疑で逮捕された。警察の取り調べに対し、男は「勤務していた歌舞伎町のホストクラブがコロナで潰れ、収入がなくなりやった」と話しているという。
この事件に、「酷いし許せない。若い女性から金を取れないから高齢女性に切り替えるなんて」「ホストは女性を金づるだと思っている。その思想が抜けない」「ホストは口がうまいし、こういう人間が増えそう。頭に来る」と怒りの声が上がる。
また、「ホストって結局は女性を騙す職業」「こういう人が多いんだろうね。楽して稼ぎたい、ついでに女とよろしくやりたいっていう」と見るネットユーザーや、「貢いでくれる女もいなかった底辺ホスト」「ホストなら遊んでくれた客に食わせてもらえよ」と言う声も。
一方で、「職を失い一生懸命地道な仕事をしている元ホストもいる。結局はこの人間に問題がある。ホストを差別するのはおかしい」「ホストを言い訳にするな」「ホストが悪いのではなくこいつが悪い。勘違いしないでほしい」と主張する人も少なくなかった。
7月に入り、東京では新型コロナウイルス新規感染者が、4月の緊急事態宣言を超える人数になることも珍しくなくなった。小池百合子東京都知事はその主な原因について、「夜の街関連」と名指ししており、ホストクラブは槍玉に挙げられている存在と言える。
現在のところ、休業要請などは出ていないが、客足が遠のいていることは間違いなく、今回のように行き場を失ったホストが、その容姿と話術を詐欺に使う可能性は高いと言わざるを得ない。
ホストによって人生を狂わされる女性も多く、その存在意義を疑問視する声もあるホストクラブ。「あり方」について見直す時期に来ているのかもしれない。