黒木の監督作品は16年公開の「嫌な女」以来4年ぶり。記事によると、黒木と親交のある作家・内館牧子さんの「十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞」(幻冬舎文庫刊)が原作で、現代の青年が「源氏物語」の世界にタイムトリップしてしまう異色の時代劇。
主演の青年役を俳優の伊藤健太郎、ヒロインとなる弘徽殿女御役を女優の三吉彩花が演じたそうで、すでにクランクアップしたという。
「『嫌な女』はなんと興行収入6200万円と大コケで、批評家たちの評価もかなり厳しいものだった。黒木としては、虎視眈々とリベンジのチャンスを狙っていたようで、コロナ禍にもかかわらず撮影を断行していたようだ」(映画業界関係者)
もともと「嫌な女」は当初、黒木が出演する予定だったが、監督の選考に難航し自身が監督を務めることになり、公開前には積極的にPR活動に励んでいた。
「黒木といえば、かなり口うるさいことで知られ、その割には数字を持っていない。そんなこともあって、なかなか手をあげる監督は見つからず、自ら原作者と出版社に呼び掛けてメガホンを取ることになった」(芸能記者)
そしてその作品でW主演を務めたのは吉田羊と木村佳乃だったが、黒木にとって、キャスティングが裏目に出てしまったようだ。
「演技派女優として知られる吉田。現場では演出などをめぐって黒木とバチバチだったようだ。それでも、2人とも大人なので舞台あいさつなどではそういう気配を一切出さず。そのことを踏まえ、今回は自分に対して意見できるはずのない、若い伊藤と三吉をキャスティングしたのだろう」(同)
今作の撮影現場は穏やかだったはずだ。