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『キングダム』、続編決定で高視聴率も先行きが不安? 発表は見切り発車か

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山崎賢人

 興行収入57.3億円を記録し、19年の実写邦画でナンバーワンのヒットに輝いた映画「キングダム」が5月29日に、日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で本編ノーカットで地上波初放送され、平均世帯視聴率が16.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。

 「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の同作は、将軍になる夢を持つ戦争孤児の少年「信」と、後の始皇帝になる「えい政」らを中心に描かれる歴史大河マンガ。累計発行部数6400万部を超える大ヒット原作で、実写は不可能と言われるほどのスケールだった。

 俳優の山崎賢人が主人公の信、吉沢亮が信の親友・漂と、後の始皇帝となるえい政の2役を熱演。そのほか、主要登場人物を長澤まさみ、橋本環奈、本郷奏多、高嶋政宏、大沢たかおら豪華キャストが脇を固めていた。

 放送同日には、続編の製作、キャスト陣の再集結が発表された。映画の放送中はツイッターのトレンドで世界一になるなど、異常な注目度の高さをうかがわせた。

 「既刊は57巻で、6月19日に最新刊が発売されるが、劇場版で描かれたのは5巻まで。残りを2編に分けて映画化し、その2編は1度に撮り切ってしまう計画のようだ」(映画業界関係者)

 公開された作品では大規模な合戦シーンがあるため、広大な中国のロケ地で撮影。現地の人々をエキストラに使っていたが、続編の撮影には問題が山積みなようだ。

 「新型コロナウイルス感染拡大の影響で海外への渡航が難しい状態。中国ではコロナが終息したことになっているが、第2波、第3波がいつ襲って来るかは誰も分からない。そんな中に『密』になる大規模ロケの敢行はリスクが高すぎるだけに、そもそも、いつになったら撮影できるかすらメドが立っていないが、見切り発車で続編の製作を発表したようだ」(芸能記者)

 出演者たちのスケジュールを押さえる必要もあるだけに、今後、製作サイドは頭を悩ませることになりそうだ。

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