かまいたちといえば、「M-1グランプリ」と「キングオブコント」の両メジャーコンテストのファイナリスト。かつて、本拠地の関西で“ロケ王”の異名を取った千鳥が東京に進出して大成した後、空いた穴をすべて埋めたホンモノだ。関西では知らぬ者がいない存在となり、今では知名度が全国区。漫才、コントに加え、フリートークもイケる。
>>かまいたち、ロケのギャラ「1本4千円」と暴露 山内は上京後の濱家のキャラ豹変に嘆く<<
その千鳥が、東京で初めて勝負をかけた特番を任された際、収録スタジオには見たことのない吉本興業の社員がウロついていたという。ところが、かまいたちの場合は、「見たことあるヤツしかおらん」(山内健司)という期待値の低さ。この自虐こそが、山内&濱家隆一のセールスポイントだ。
注目されていないからこそ、2人はテレ朝深夜の30分枠でフルスロットル。相談者の悩みをガチの名言とともに解決するコーナーでは、「名言得意です」と胸を張る山内が、エコーの効いたマイクでたっぷり間を取って、「心の浮気は浮気やけど、体の浮気はなんなんやろ」と、“っぽい”口調で語る。それは、濱家が名古屋のモデルと交際していたときに浮気をされて、山内にタクシーで泣きながら吐露した名言だという。その実話もさることながら、濱家が芸人として成功する前にモデルと交際していたことに仰天だ。
2人が初回でお悩みを聞いたのは、後輩の吉本芸人・しゅんしゅんクリニックP。今年3月、同じ吉本坂46のユニット「RED」のメンバーである元NMB48・りぽぽ(三秋里歩)と婚約した現役医師だ。しゅんPは今後、医師という武器を捨てて芸人一本で生計を立てたいというが、近々妻となるりぽぽは猛反対。それもそのはず。吉本芸人が1カ月舞台に立った給料が、医師3時間分にも満たないからだ。
山内は再びマイクで、「絶対医者やん」と言う。誰もが納得の意見だが、同時に吉本の舞台ギャラが安すぎる窮状も浮き彫りにした。のちにしゅんPは、妻の前で初めて芸を披露。冷ややかな視線を送るりぽぽは改めて、医師続行を訴えた。
後半では、今ノリに乗っているアインシュタインが登場。河井ゆずるは濱家が在阪時代、見取り図・リリーと大阪の難波を歩いていたときに声をかけてきた赤い髪の女と路地裏に行き、5分の長きにわたってディープキスをしていたことを暴露した。名づけて5LDK。まさかの暴露に、濱家は顔を赤らめるしかなかった。
モデルが元カノで、一般人と5分にわたるロングディープキス。濱家はとことん、身ぐるみをはがされる。次なる爆弾はあるのか。後半が楽しみだ。
(伊藤由華)