第63話は、トップクラスの成績で音楽学校を卒業したものの、4年経っても、いまだ歌手としてデビューできていない久志(山崎育三郎)が裕一(窪田正孝)に勧められた「コロンブス専属新人歌手募集」のオーディションに応募する。そんなある日、音(二階堂ふみ)の声楽の先生である“ミュージックティーチャー”こと御手洗(古川雄大)が突然古山家に現れ――というストーリーが描かれた。
「プリンス」と呼ばれた久志とミュージックティーチャーの夢の共演に、本作のファンからは反響が集まった。
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「音が上京して以降は出番がなかったミュージックティーチャーですが、その濃いキャラクターで人気を博していた登場人物の一人。久々の登場と、自身を『スター御手洗』と呼ぶように頼むなど、その変わらないキャラクターに、ファンからは喜びの声が多く寄せられました。また、『プリンス』と呼ばれている久志とも対面を果たし、お互いをライバル視し合うような展開に。山崎、古川ともにミュージカル界で人気を博している俳優ということもあり、『この共演は最高過ぎる』『ミュージカルファンには神回』『スター御手洗と、プリンス佐藤久志の対決って贅沢すぎる』といった声が寄せられていました」(ドラマライター)
とは言え、苦言が集まったシーンもあったという。
「財布を盗られたという御手洗は、古山家に宿泊することになりましたが、翌朝、御手洗が部屋で発声練習をしていると、娘の華(田中乃愛)が『朝からうるさいな』と呟く一幕がありました。裕一も音も華の発言を咎めるようなことはなかったものの、仮にも古山家は作曲家である裕一が支えている家。音もかつては歌手を目指しており、音楽に溢れた家でもおかしくないはずが、発声練習に対しうるささを感じたことに、『音楽家の娘とは思えない』『音楽のテーマ全否定かよ』『家で音楽が流れる習慣のない作曲家の家ってこと…?』といった批判的な声が多く寄せられてしまいました。音楽をテーマにしている一方、音楽の要素が少ないことがたびたび物議を醸している本作ですが、このセリフも視聴者に違和感を与えてしまったようです」(同)
笑いを狙った何気ないセリフではあるものの、音楽に対する「うるさい」発言は、多くの視聴者が不快感を覚えてしまったようだ。