コロナウィルスの影響でインターハイが中止となり、高校生を勇気付けるプロジェクトとして開催されている本プロジェクト。山田は授業を終えると、「こういう機会でないと会えないだろう、たくさんの人と交流を持ててよかった」と充実の表情。「インターハイという目標がなくなって、高校生はすごく残念な気持ちだと思う。そんな中、(わたしの話を通じて)何か目標を持ってもらいたいという思いで参加した」と参加の経緯も話す。
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「接してみると、高校生は気持ちが純粋。ソフトボールに一生懸命打ち込む姿勢も素敵だと思った。逆に力をもらえた」と述べ、「わたし自身もオリンピックがなくなってモチベーションが下がってしまった経験がある。でも、周りの人に支えてもらったりして乗り越えられた。何かに気付けたらまた新たな目標は見つかる。高校生にも何か目的を持って活動を続けてもらえたら」とメッセージを送った。
山田がモチベーションが下がった経験とは、「北京オリンピックの後に、ソフトボール自体がオリンピックから除外されてしまったので、次の目標を見失ってしまった」ことだといい、この時期はソフトボールをやめてしまいたいという気持ちにもなったという。「燃え尽き症候群のようになってしまったけど、世界大会はあるわけだし、その中でいろんな人からの支えをもらった。それに対して、ソフトボールを通じてもっと恩返しをしたいと思う気持ちが出てきた」といい、その後、ソフトボールを続けることにしたという。
山田は高校生に対しても「自分で決めたことはやりきる。自分勝手にやるというのではなく、周りの人がいて自分が成り立っているということは忘れてはいけない。感謝の気持ちや恩返しの気持ちを常に持って頑張っていってもらえたら」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)