search
とじる
トップ > スポーツ > 元中日・川上氏、カットボール誕生秘話を告白 低迷脱出をもたらすも、谷繁元監督は“投げ方”に不満だった?

元中日・川上氏、カットボール誕生秘話を告白 低迷脱出をもたらすも、谷繁元監督は“投げ方”に不満だった?

pic pic

川上憲伸氏

 元中日・川上憲伸氏が21日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。現役時代に最も得意とした変化球である「カットボール」について言及した。

 プロ1年目の1998年に14勝を挙げるも、翌年以降の3年間は合計で16勝と低迷した川上氏。その低迷から復活する最大の要因となったのがカットボールだった。本動画ではカットボールについて、どのように誕生したのかきっかけから丁寧に説明している。

 川上氏によると、低迷の時期は左打者に投じたインコースの直球がシュート回転し、真ん中付近へ行ってしまうことに思い悩んでいたとのこと。そうした状況の中、2001年オフに偶然テレビでヤンキース・リベラの投球を目にしたという。

 リベラはMLB歴代最多の652セーブをマークした投手だが、そのリベラが最も得意としていたのが左打者の胸元に食い込むカットボール。「このボールを何とかモノにしたい」と考えた川上氏は、リベラの投球映像をVHSビデオで録画しコマ送りで何度も見て研究したという。

 画質の問題でボールの握りはあまり分からなかったが、腕の振りについては理解したという川上氏。その後習得のために練習で実践を重ねたところ、2002年春季キャンプのブルペン投球中に「球が動いてるから、(体が)どこかおかしいんじゃないの?」とブルペン捕手から言われ、「これはもう(実戦でも)いけるだろう」と自信をつけたという。

 その後シーズンでもカットボールを投げ始めた川上氏だが、当時はまだカットボールを使用していた投手がほとんどおらず、打ち取られた打者は軒並みベンチで首をかしげていたとのこと。この光景を見た川上氏は「よしよし、それでいい」とさらに自信をつけ、結果同年は12勝を挙げるなど完全にカットボールを習得したという。

 同年の川上氏は、直球のサインを無視してまでカットボールを投げていたため、同僚捕手・谷繁元信(元中日監督)から「サインを無視して勝手に投げるのはお前ぐらいだぞ」と釘を刺されてしまったことも笑い交じりに告白。その後の谷繁は意思疎通がしやすいよう、カットボール用の細かいサインを新たに考案したということも語っていた。

 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「映像見ただけでリベラのカットボールをモノにできたのは凄いことなんじゃないか」、「偶然の産物って感じの話だな、でもリベラの投球見てなかったら今の川上はいなかっただろうね」、「この年の川上はノーヒットノーランも達成してるし、他球団ファンとしても相当厄介な存在だったな」、「何で低迷したのかについてはもう少し詳しく教えてほしかった」、「谷繁にサイン無視のクレーム入れられた話は笑った」、「直球と思ったボールが急に曲がってくるから谷繁も捕るのに苦労してたのかも」といった反応が多数寄せられている。

 現役時代に中日(1998-2008,2012-2015)、ブレーブス(2009-2011/2011はマイナー)でプレーし「125勝98敗・防御率3.37・1545奪三振」といった成績を残し、最多勝(2004,2006)、最多奪三振(2006)、最高勝率(2006/当時は表彰対象外)、沢村賞(2004)など数々のタイトルも手にしている44歳の川上氏。もしカットボールを習得していなければ、こうした成績は残せなかったのかもしれない。

文 / 柴田雅人

記事内の引用について
川上憲伸氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCFUAjeyVai7kXP2b3or7fFg

関連記事

タグから探す


スポーツ→

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ