丸山議員は外務省の発行する『外交青書』2020年度版に、北方領土について「わが国が主権を有する島々」の明記が復活したニュースに対して、「(表記が)しれっと外交青書に復活」と皮肉り、「ロシアに踊らされながら多額支援までしてなお、昨年まで『北方領土は日本固有の領土』表現すら削除してたアホらしさ。重ねて対韓国も駆逐艦からレーダー照射されて国会決議すらなく『重要な隣国』記述復活と」と鋭く批判した。
これには、ネット上では「外務省相変わらずすぎて呆れる」「これはマジで『戦争しなきゃ取り返せない』状態になったんでは」といった共感の声が多く寄せられていた。
丸山議員と言えば、2019年5月に北方領土を訪問した際に、酒に酔った状態で、訪問団の団長と新聞記者の取材に割り込み、「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」と問いかけていた。この発言が問題視され、所属していた日本維新の会から除名処分を受けていた。さらに、ツイッターのプロフィールにも記されている通り、「憲政史上初の衆院糾弾決議」も受けているが、辞職はしなかった。
その後、丸山議員は無所属での活動を経て、立花孝志氏のN国ことNHKから国民を守る党へ合流。国会議員の給与明細や利権などを積極的に公開し、「税金アジャース!」のフレーズも話題となっていた。
今回の北方領土に関する発言は、いわば現在のスタイルの丸山議員が生まれる「原点」とも言える。丸山議員の問題とされた発言は、日本政府の弱腰の対応を批判する意図もあった。実際、その後に交渉が進展している様子も見られない。そのため、ネット上では丸山議員の発言は「酔っていたのは良くないが、けっこう筋は通っていたのでは」と見る声もある。
丸山議員に軽く皮肉られてしまう日本政府の外交戦略は、確かに軟弱かつ弱腰なのかもしれない。
記事内の引用について
丸山穂高議員のツイッターより https://twitter.com/maruyamahodaka