イギリス・タイン・アンド・ウィア州に住む、31歳の看護師の女性が、妊娠していることに気が付かず、自宅で女児を出産したと、海外ニュースサイト『Daily Mail Online』と『NEWS18』が5月8日までに報じた。女性は精神科で働いていた。
報道によると、女性は出産する2か月ほど前から自身の体重が増加したと感じていたが、新型コロナウイルスの影響で、仕事以外は自宅にいることが多くなり、食べすぎたことが原因だと思っていたそうだ。5月2日、女性は勤務中に腹部に鈍い痛みを感じたが、通常通り12時間の勤務を終え自宅に帰った。女性が自宅に帰ると腹部の痛みは激しくなり、市販の痛み止めの薬を飲んだが効かなかったそうだ。
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女性は夫に症状を伝え、夫は救急隊に連絡した。夫が救急隊に連絡してすぐ、女性はベッドに横になったが、女性がベッドに横になると、女性は破水。下腹部から水が流れていることを不思議に思った夫が女性の下半身を確認すると、赤ちゃんの頭が見えていたという。
赤ちゃんの頭を見た夫は自身の母親に電話し、母親に電話で相談しながら赤ちゃんを取り上げた。女性は救急隊員が到着する前に出産し、出産後、赤ちゃんとともに病院に運ばれたという。幸いにも、母子ともに健康だそうだ。『Daily Mail Online』のインタビューに対し、女性は「つわりなどの症状もなく、まさか妊娠しているとは思わなかった」と話し、夫は「驚いたけど2人ともとても喜んでいる」と話している。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「いくら食べすぎた自覚があるからといって妊娠に気がつかないなんてあり得るのか」「外出禁止中は太りやすい。自分も妊娠しているかもと思うくらい」「とっさの判断で赤ちゃんを取り上げた夫の行動力は素晴らしいし母親の指示も適切」「痛み止めの薬は飲んでも問題なかったのか。私だったら心配するけど、母子ともに健康でよかった」などの声が挙がっていた。
海外には、思わぬサプライズを受けた医療従事者がほかにもいる。
アメリカ・イリノイ州で新型コロナウイルスの患者を担当している看護師の女性が、仕事の合間に恋人からプロポーズされたと、海外ニュースサイト『NBC Chicago』が3月20日に報じた。同記事によると、恋人は病院のロビーで女性にプロポーズしようとしたが、病院への訪問が制限されていたため、病院の目の前にある広場で女性にプロポーズし、女性は承諾したという。
恋人は「コロナウイルスの患者をケアしている彼女は英雄であり、これからの人生を一緒に歩んでいきたいと思った」と話している。同記事によると、女性が務める病院は「女性がプロポーズされたという嬉しい話を聞き、病院で働く仲間たちの士気が高まった」と話しているそうだ。
コロナ禍の今、懸命に働く医療従事者を中心に様々なドラマが起きているようだ。
記事内の引用について
「Mental health nurse, 31, who didn't know she was pregnant and put weight gain down to lockdown snacking gives birth to 5lb 8oz baby girl at home after 12-hour shift」(Daily Mail Online)より
https://www.dailymail.co.uk/femail/article-8296387/Mental-health-nurse-31-didnt-know-pregnant-gave-birth-5lb-8oz-daughter.html
「Nurse Who Mistook Pregnancy for Appendicitis Gives Birth After a 12-Hour Shift」(NEWS18)より
https://www.news18.com/news/buzz/nurse-who-mistook-pregnancy-for-appendicitis-gives-birth-after-a-12-hour-shift-2611219.html
「Coronavirus Engagement: Illinois Nurse Says ‘Yes’ Then Gets Back to Work」(NBC Chicago)より
https://www.nbcchicago.com/news/local/coronavirus-engagement-illinois-nurse-says-yes-then-gets-back-to-work/2240913/