第35話は、自身の契約が小山田(志村けん)からの推薦で決まったことを知った裕一(窪田正孝)が、ある日サロンで偶然見かけた小山田に意を決して話し掛けるが、改めて自分がまだ曲を出せていない現実に直面してしまう。一方、音は音楽学校の記念公演「椿姫」の主役選考会にチャレンジし――というストーリーが描かれた。
今話では、ヒロインの音演じる二階堂ふみに、同情が集まる一幕があったという。
「遅刻しかけながらも選考会に挑戦し、見事一次選考を通過した音でしたが、選考会で音が歌唱する直前に、ライバルである千鶴子(小南満佑子)の歌唱シーンが描かれました。約13秒ほどの歌唱でしたが、その後の音の歌唱シーンは歌い出しのみで、なんと約2秒。しかし、10名しか通過しない一次審査は無事通過したということで、視聴者からは『なんで通過したのか全然根拠が分からない』『裕一の作曲の才能もよく分からないけど、音の歌唱力もどれだけあるか謎だわ…』といった戸惑いの声が聞かれてしまいました」(ドラマライター)
しかし、この歌唱シーンについて、裏事情を指摘する声もあった。
「実は、千鶴子演じる小南は元々ミュージカル女優。音大で声楽を学び、数々のコンクールでも入賞しているという経歴の持ち主です。一方、音演じる二階堂はヒロインオーディションのため自費で発声練習やボーカルレッスンまで受けたとされていますが、プロと比べると所詮は付け焼刃。千鶴子は“ソロリサイタルを開くほどの実力”とされていますが、一応は同じ音楽学校に通う生徒ということで、圧倒的に違う歌唱力を比較されないよう歌唱時間を短くしたと思われます。とは言え、それが逆に違和感を呼んでしまったようで、『安易に歌唱時間短くするのはさすがに二階堂ふみが可哀想』『本業の歌あんな少しで切っちゃう演出ってどうなのよ』といった声が寄せられていました」(同)
果たして、視聴者が満足いく形で音の歌唱を聞ける日は来るのだろうか――。