第33話は、裕一(窪田正孝)の作った曲が採用されない中、先に同期の木枯(野田洋次郎)の曲がレコードになると知り、裕一は複雑な気分に。そんな中、木枯は裕一を連れて気晴らしに夜のカフェーを訪れる。女給たちの接客を受けて動揺する裕一だったが、木枯は「大衆が求める歌を作るには、大衆を知らなきゃ始まらない」と話し――というストーリーが描かれた。
今話では、裕一がカフェーに行ったことを知った音が、裕一に対し激怒する場面があった。
「服についた甘い匂いや、シャツについた口紅から浮気疑惑が持ち上がった裕一。『なんでもない!』という裕一の弁解に、音は顔を歪めながら『なんでもないっちゅーことないだろ!』『あんたの布団はないわ!』などと怒鳴りつける場面がありました。初めは弁解していた裕一も、音のあまりの勢いに投げやりになり、結局二人は喧嘩。その後も引きずるという展開が描かれました。しかし、音のあまりに歪んだ顔と怒鳴り声に不快感を覚えた視聴者も多くいたようで、『朝から罵声とか聞きたくない』『こんな顔歪めて怒鳴り散らすヒロイン、過去にいた…?』『音がすごい顔で怒鳴って夫婦喧嘩するシーンなんていらん、求めてない』という声が殺到。キャストに対し同情の声まで寄せられています」(ドラマライター)
また、昨年放送された朝ドラ『なつぞら』のヒロイン・なつ(広瀬すず)と比較する声もあるという。
「なつと言えば、周囲の人々がなぜかなつを立て続け、ほとんどコネでイラストレーターになったとして、視聴者から反感を買う存在でしたが、音も幼少期の学芸会で急に主役となったり、勢いのままに他人にあれこれ要求し、結果的にそれが通るなど、周囲からのお膳立てが多いヒロイン。放送中、悪評を買い続けたなつですが、ここに来て視聴者からは、『怒鳴らないだけなつの方がマシと思えてきた』『なつチルドレンだよね、音』という声も聞かれてしまっています」(同)
あくまで主人公は裕一だが、音の言動により、『エール』は早くも黒歴史朝ドラとなってしまうかもしれない――。