作曲家・古関裕而と、その妻の金子をモデルに描かれている本作。第19話では、裕一(窪田正孝)が国際作曲コンクールに入賞したことを伝える新聞を読んで感激した音(二階堂ふみ)は、自分の喜びを伝えるために、思い切って裕一にファンレターを書いて送り、その返事を待ちわびる。一方、裕一と養子縁組を急ぐ茂兵衛(風間杜夫)は、裕一の音楽への挑戦をなかなか理解せず――というストーリーが描かれた。
第1話放送以降、常にそのストーリーに賛否両論集まっている本作だが、今話でも物議を醸す場面があった。
「音と言えば、第16話で、姉・吟(松井玲奈)からお見合いを受けるように頼まれ、写真を見た瞬間、『これと!?』と絶叫。バラを持ったナルシストな男性でしたが、その後第17話で、無理矢理受けたお見合いで、『女は男の3歩下がって歩く』という結婚観を押し付けられそうになり、破談に。『女はどうして結婚、結婚って言われるの。女はそれしか道がない』と吐露していました。しかし、第18話で、日本の無名の青年が国際コンクール入賞したことを知ると、これに感銘を受けた音がファンレターを書き、今話で返事が返ってくると、音は裕一に夢中に。二人の交際が手紙から始まったのは史実ですが、結婚を否定したり、第一印象で拒否するような言動があったのにも関わらず、賞を取った裕一に夢中になっていることに、『音楽家へのリスペクトじゃなくてなんで恋なの?』『顔で男を振る女が、国際コンクール入賞の男の経歴で惚れるって滑稽』といった厳しい声が集まってしまいました」(ドラマライター)
しかし、一方では好評を集めている部分もあるという。
「今、視聴者から人気を博しているのは、音の音楽の先生でドイツに留学経験のある御手洗清太郎(古川雄大)。ドイツ帰りにも関わらず、なぜか英語交じりで話し、音が『先生』と呼ぶと、『ミュージックティーチャー』と呼ぶように主張するなど、かなりキャラの濃い人物となっています。裕一からの返事がなかなか来ずに落ち込む音に、『あなたにとっては大切な1通でも、彼にとってはアリンコの中の1匹。宇宙の瞬く無数の星の中の星屑、いや、数の子の中の1粒ぐらい』とバッサリ。しかし、返事が来ると、裕一から音への優しい言葉に、『ロマンティック!』と大興奮して涙するなどしており、視聴者からは『ミュージックティーチャー、出てくるたびに笑う』『ミュージックティーチャーと音ちゃんのやり取りが舞台みたいな面白さがあって好き』という声が。本作で一番の人気キャラとなっています」(同)
主人公とヒロインはツッコミを集め続けているが、ミュージックティーチャーが今のところ視聴者の癒やしとなっているようだ。