5日放送分の世帯平均視聴率は9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2ケタには届かなかったが、目を見張ったのが、ドラマ班の“編集力”だったという。
「ドラマには、吉川晃司演じる帝国重工宇宙航空部・財前部長の部下である富山主任の役で新井浩文被告が出演。ところが、新井のシーンは見事なまでに全カットされていた」(テレビ局関係者)
新井が演じた富山主任は、阿部が演じる主人公が社長を務める佃製作所に厳しい態度をとり、何かにつけて邪魔をし続けるなどドラマの行方を左右してきた悪役だった。
しかし、新井被告は派遣型マッサージ店の女性従業員に乱暴したとして、強制性交罪で逮捕・起訴され、昨年12月に懲役5年の実刑判決を受けるも、即日控訴で徹底抗戦の構え。さすがに、そんな新井被告を“出演”させるのはコンプライアンス的にアウトだが、カットされてもストーリーの流れに不自然さはなかったのだ。
新井被告は他局のドラマでは、フジテレビ系「モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-」(18年4月期)に出演。しかし、ディーン・フジオカ演じる主人公が復讐する対象の1人の役で、さすがに全カットしての再放送は難しそうだ。
「出演者の不祥事でお蔵入りしたドラマは多い。しかし、松嶋菜々子の代表作となった、フジの月9ドラマ『やまとなでしこ』は脇役で元俳優の押尾学のシーンがあるが“編集力”でなんとかなりそう。ドラマの再放送が重宝される現状だけに、他局も放送をあきらめたドラマを見直してみるべきでは」(芸能記者)
今後、思わぬ過去ドラマの再放送もありそうだ。