これは地元のテレビ局などが報じたもので、グーグルマップに「マスク転売」と入力して検索すると、候補として「マスク転売屋」「マスクぼったくり研究所」が表示され、その住所は「静岡県静岡市葵区追手町9-6」で、静岡県庁だった。
地元テレビ局のテストではピンが表示され、オレンジ色の文字で「マスク転売屋」と表示されていたが、3日朝8時に行ったリアルライブ記者のテストでは、グーグルマップに「マスク転売」と入力すると、候補に「マスク転売屋 静岡県静岡市葵区追手町9-6」と表示されるものの、ピンは削除されていた。グーグル側が批判を受け、対応した模様だ。
一方で、3日朝のテストでは「マスク転売」と入力すると、静岡県焼津市の「株式会社来夢(静岡県議会公認マスク転売業者)」にピンが止まる。この場所は今年2月から3月にかけ、医療用マスク2000枚をネットオークションに出品し888万円の利益を得た静岡県議会議員、諸田洋之氏が経営していた会社だ。
諸田県議はマスクの転売行為について、「自身が経営する会社が過去に仕入れたマスクを出品したもので転売には当たらない」と主張。3月18日に静岡県議会から問責決議案が出され、全会一致で可決されたが、県議を続けている状況。今回の騒動は、そんな諸田県議と、未だに辞職勧告を行わない静岡県議会に憤りを持った人物による「いたずら」と見られている
この事案に、ネットユーザーからは「行動は良くないけれど、県議でありながらマスク転売で利益を得ていたことは許せない。同情の余地はない」「大した話じゃない。むしろこれくらいのことはやられても致し方ないのでは」「この議員の行動は悪質。悪質には悪質で対抗しろ」などの声が上がる。
一方で、「個人の名誉を毀損するのはよくない」「これは間違ったやり方」「グーグルもこのような行為を許してはいけない」といたずら行為に怒りの声を上げるネットユーザーも多かった。
諸田県議については現在も批判が多く、一連の行動は県議としての自覚を著しく欠いたものと言わざるを得ないが、グーグルマップが世界的に普及している現状で、他人の住所を揶揄する行為は問題であり、名誉毀損にも当たるもの。好ましくないことは、明らかだ。