外出禁止措置が取られているアメリカ・ニューヨーク州で、28歳の男性が、隣の建物にいた28歳の女性に恋をし、ドローンを使って声を掛けたと海外ニュースサイト『New York Post』と『Gulf News』が3月25日までに報じた。
報道によると、男性は外出禁止措置が敷かれる中、自宅アパートのバルコニーで外を眺めていたそうだ。男性はバルコニーから隣の建物の屋上でダンスをしている女性を見つけた。
男性は女性に手を振ると、女性は男性に手を振り返した。男性はその瞬間について、『New York Post』のインタビューに対し「一瞬で恋に落ちたと気づいたよ。この恋愛を大切にしようと、さらに彼女に近づこうと決めたんだ」と話している。
男性は女性との関係を深めようと、ドローンに自身の電話番号を書いた紙をつけて女性に飛ばした。その後、女性から「あなたが屋根から見ていた女の子よ」とショートメールで返信があり、現在2人は連絡を取り合っているそうだ。
男性はこの一連の出来事を動画にし「信じられないけど、本当の話」とコメントして自身のTwitterに投稿。投稿は拡散され、3月27日までに39万近い「いいね」と1600件近いコメントがついている。
このニュースが世界に広がるとネット上では「なんてロマンチックな話。こんな状況下だからこそ愛が芽生えるのかも」「こんなドラマみたいなことがあるのか。男女が仕込んだフェイク動画ではないのか」「手を振る女性の顔を見たけどあれは確実に恋に落ちた顔だった。演技ではできない」などの声が挙がっていた。なお、3月27日現在までに、男性が投稿した動画がフェイク動画であったという情報はない。
今回は外出禁止措置により恋が芽生えたようだが、それはかなりまれなケースのようだ。
海外ニュースサイト『CNBC』は、英国議会で弁護士が「外出禁止措置は離婚率を高める可能性がある」と語ったと3月25日に報じている。同記事によると、夏休みやクリスマスのように夫婦が長く一緒に過ごす長期休暇があると、相手に対して不満を募らせ、離婚率が上がる可能性があると弁護士が指摘したという。実際、クリスマス後には英国において、インターネットで「離婚したい」と検索する人が通常より230%増加するそうだ。
同弁護士は、外出禁止措置のもとで夫婦の時間が増え、さらに夫婦がそれぞれの友人と会えなくなるとストレスのはけ口を失い、クリスマスなどの長期休暇以上に離婚率が上昇する可能性があると警告している。
各国で行われている外出禁止措置は、人々の恋愛や夫婦関係にも影響を与えているようだ。
記事内の引用について
「Brooklyn guy uses drone to hit on a gal during coronavirus lockdown」(New York Post)より
https://nypost.com/2020/03/23/brooklyn-guy-uses-drone-to-hit-on-a-gal-during-coronavirus-lockdown/
「Love in the time of coronavirus: New York man sends number to woman using drone」(Gulf News)より
https://gulfnews.com/world/americas/love-in-the-time-of-coronavirus-new-york-man-sends-number-to-woman-using-drone-1.1585129540862
「As couples self-isolate due to coronavirus, lawyers expect a rise in divorces」(CNBC)より
https://www.cnbc.com/2020/03/25/coronavirus-lawyers-expect-a-rise-in-divorces-after-self-isolation.html