報道陣に生対応した東出は、不倫相手の女優・唐田えりかとの破局を告白し、最近になって妻で女優の杏に直接謝罪したことを明かした。目に涙を浮かべた東出は、「一生消えない傷を負わせた」と猛省の言葉を口にした。
これまで、不貞を理由に数多くの謝罪会見を行った芸能人がいる中、落語家の三遊亭円楽の会見は報道陣を異例の「爆笑会見」へと導き、芸能史に刻まれた。
円楽というと、青山学院大学在学中の1970年に5代目三遊亭円楽のカバン持ちのアルバイトを志願し、付き人を経験。やがて門下に入り、三遊亭楽太郎を名乗った。77年に『笑点』(日本テレビ系)のレギュラーメンバーとなり、81年に真打ちに昇進。師匠の没後の10年に6代目円楽を襲名した。
地位も名誉も手に入れた円楽は、2016年6月発売の『フライデー』(講談社)で、一般女性との不倫が報じられた。記事によると、タクシーで自宅を後にした円楽は、途中でミニスカワンピ姿の40代美女をひろい、東京・銀座へ向かったという。食事後は“銀ブラ”を楽しむと、再びタクシーで錦糸町へ向かい、老舗のラブホテルへ突入。同ホテルは、サービスタイム中で4500円のリーズナブルな室料な上、わずか1時間後にチェックアウトしたことが報じられている。
この報道を受けた円楽は、雑誌の発売当日午後、早々に記者会見を開き、「聞かれたことは全てお答えいたします」と宣言し、時間や質問内容ともに一切制限を設けず、真摯に対応した。
会見冒頭、「ドロドロと重い感じにはしたくない、楽しい会見にしたい」と円楽の願いを所属事務所スタッフが伝達し、スタート。スーツ姿の円楽が現れると、報道の内容について“浮気”と認め謝罪した。
続けて、「46年前の初高座の頃は、『芸人は女性にモテるくらいでないと』とよく言われたものですが、時代錯誤だったと痛感しております。みなさまに不快な思いをさせたならば、高座でお返ししたい」などと目を潤ませながら、深々と頭を下げた。
また、会見を開くにあたって夫人は、円楽のスーツを用意したといい、「頑張って」と元気付けてくれたことも明かした。これまで、円楽の不貞を見て見ぬふりをしてきた夫人に対し、「甘えていた部分もある」と反省の弁も口にした。
「円楽は謝罪に徹していましたが、報道陣との質疑応答になると、芸能レポーターの際どい質問にも名回答を連発していました。時折、苦笑しながらもユーモアあふれるやりとりが印象的でした。また、レギュラー出演する『笑点』の司会に選出されなかったことにも触れ、『身体検査でなれなかったのかな』と自虐ネタで笑いを誘いました。さらに、不倫を報じた同誌の記者を見つけては、『ありがとう。あの記事に感謝してます』と手を振り、自身が望んだ楽しい会見へと導いたのではないでしょうか」(芸能関係者)
そして、会見の最後には「今回の騒動とかけまして、東京湾を出て行く船と解きます。(その心は)後悔(航海)の真っ最中」、続けて「天保銭(江戸時代の小銭)と解く。今は通用しません」と謎掛けを披露し、笑いで締めた。
こうした円楽の誠実な対応に、世間からは絶賛の声が上がり、噺家としての株は爆上がりした。だが、2017年11月発売の『FLASH』(光文社)が、福岡でまたしても同じ女性とツーショットを撮られている。
「仏の顔も三度まで」ということわざを胸にしっかりと刻んでおくべきでなないだろうか。