兼近は「携帯が震える音で自分が寝ていた事に気付いた」と書き出し、「重い体を起こして枕元にあったペットボトルの水をパキパキ鳴らしながらひと口より多めに含み、昨日準備していた靴下が気に入らず選び直して外に出ると朝の暗さに驚いた。遠くの空の雲の背景が黒に近い紺色だなぁと思える自分に笑えてきた」と続けた。そして最後に「寝坊しました」と結び、寝坊の報告をまとめていた。
これを受け、ネット上では「なんかの小説読んでるかと思った」「寝坊がこんなに素敵な文章になるなんて」「めちゃくちゃ情景が浮かぶ素敵な文章」「芥川賞作家にでもなったかと思った」などの声が挙がり、兼近の文章に魅了された人が多かったようだ。
「兼近さんは、テレビで度々読書好きだと明言していますが、たまの休日はもっぱら読書に費やしているほどです。兼近さんは窃盗罪を疑われて逮捕(不起訴処分で釈放)された時、留置所で又吉(直樹)さんの本を読んだそうですが、その時、自分が置かれている環境や考え方がおかしいと初めて気づき、価値観がひっくり返ったと言っています。その後、兼近さんは又吉さんに憧れて芸人を目指すわけですが、一時は又吉さんに憧れるあまり、又吉さんのように、ぼそっと言った一言で笑わせられるような芸風を目指したり、又吉さんのような髪型にしたりしていました」(芸能記者)
そんな兼近は、本を通して多くの物を得たようだ。
「最初は本を読んでも、ほとんどの漢字が分からなかったそうですが、今では漢字も含め、クイズ番組で高学歴の人と対等に戦えるほどの知識を得ました。また、EXITのYouTubeチャンネルでは、相方のりんたろー。さんが言った何気ない一言から文章を作り、その後、その文章を兼近さんが文学的に紐解くという動画を投稿していますが、兼近さんの語彙力や表現力がすごいんです。多くの人から『大卒だけど、かねちーの文学力に微塵も勝てる気がしない』『見た目とは裏腹に独特の世界観や感性を持っている』といった称賛が集まっています」(前出・同)
チャラ男からは想像ができないギャップも、兼近の魅力の一つのようだ。
記事内の引用ツイートについて
兼近大樹の公式Twitterより https://twitter.com/kanechi_monster