新型コロナウイルス感染拡大で全国の学校が休校となっていますが、その影響である家電が売れているのだとか。ニュースによると、室内を見守ることができるカメラが売れているそう。通常は、ペットや高齢者のサポートなどに利用される「見守りカメラ」ですが、留守番する子供を心配する親御さんの需要が高まっているみたいです。
でも、私は「見守りカメラ」と聞くと、おぞましい記憶が蘇ってきます。過去、付き合っていた彼氏の家で同棲していたことがありました。自分のアパートは引き払っていなかったのですが、ほとんど帰ることがなく、置いてあるのは使わない荷物ぐらい。着替えなどの必要なものは、何度か行き来して運び、仕事後も彼の家に帰るのが当たり前となっていました。
ただ、私は夕方から夜までのアルバイトをしていたため、日中働いている彼とは、時間がすれ違うこともありました。そんなある日、昼過ぎに起床し、彼のいない部屋でぼーっとしていた時のこと。仕事に行くまで特にやることがないので、掃除でもしようかと、彼の服が何枚も積み上げられた場所を整理整頓しました。すると、その服の隙間から出てきたのが、見守りカメラだったんです。そのカメラの存在を知らなかった私は、後で彼を追及。彼は仕事中、私が部屋に男を連れ込んでいないか不安になり、スマートフォンなどでリアルタイムで監視していたのだとか。勝手にそんなことをする彼に、「盗撮じゃん。犯罪だよ」と怒ったのですが、「ここは俺が借りてる部屋で、防犯で置いてるだけ」の一点張り。これからもずっと監視されるかもしれないと怖くなった私は、その後、彼の部屋を出ました。
写真・DJ-Dwayne